高建(コ・ゴン)元首相は22日、前日の盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領の「首相起用は失敗した人事」という発言を受け、個人名義で声明を発表した。盧大統領と現政府が国民から無視されているとすれば、相生と協力の政治を無視しおごりと独善に陥り国政を独断で行ったことに対する当然の結果だと批判した。

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 高元首相は、盧大統領が自ら認める「孤立」は、国民を敵と味方に分ける行為や民生問題を顧みない無能力、政治力の不在の当然の帰結だと指摘した。盧武鉉政権初代首相就任を打診された当時は迷い苦悩したが、安定の中で改革を進めるべきだという多くの人からの勧めで受け入れたと話し、大統領発言に対する不快感を示した。また、憲政史上始まって以来の大統領弾劾事態を迎え権限代行として国民の協力を得て国家的危機を円満に収拾したことに対する評価は国民の役目だと指摘し、「国の最高指導者の現行は慎重で節制されたものでなければならない」と強調した。

 高元首相側はこの声明について「高元首相は最も安定した国政を行ってきた」とした上で、事実と異なる大統領の発言が国民に誤った印象を与えることを懸念して立場を表明したものだと説明した。

 一方、青瓦台(大統領府)の尹太瀛(ユン・テヨン)報道官は、盧大統領の発言の背景について「高元首相自身を否定的に見たものではなく、人格や力量、当時の政策を評価したものではない」と述べた。保守と進歩を融合させるために高元首相を起用したが、結果的に失敗したという意味だと説明した。


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