一九六五年の日韓国交正常化以後、韓国の経済成長は日本の支援によるところ大でした。
賠償金や経済援助による製鉄工場、高速道路などの建設により韓国は急速に成長しました。援助を受け権力者の利便を図るためにホテルなどの消費財に投資した東南アジアの国に比べれば、日本の支援が成功した例に挙げられます。日本もその成長に力を貸したかいがあり、戦前の贖罪意識も手伝って応援したはずです。韓国が成長すれば日本の経済も潤おう構造で友好的でした。けれども韓国の企業が成長し、日本の自尊心であったソニーやパナソニックを追い越しはじめると事情が一変します。
経済的にかわいい弟分だった韓国が兄貴を追い越しはじめたので心穏やかではなかったはずです。成長した弟分がお世話し、成長を助けた兄貴に感謝するどころか、自分ひとりで成長したかの如く振舞う態度に気分が良かろうはずはありません。ましてや日本は失われた十年とも二十年ともいわれる不況で自信をなくしかけていただけに韓国の増長振りは許しがたく思われたはずです。
このような状況に輪をかけて韓流ブームでお茶の間を韓国人タレントが席巻し女性が熱を上げているのですからおもしろいわけがありません。三、四年前だと思いますが、東方神起やSHINee、BoAなどが所属している韓国の大手プロダクションのコンサート(東京ドーム)に行きましたが、五万人を超える観衆のほとんどが女性でした。入場料も一万三、四千円だと記憶していますが、こんな高い金を払って連日満員ですから右翼でなくとも腹が立つと思います。
文=権 鎔大(ゴン ヨンデ)
出典=『あなたは本当に「韓国」を知っている?』(著者/権鎔大 発行/駿河台出版社)
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