「来年5月に入隊するが、服務期間が減った後で除隊するのはいやだ」(イム・ヒチョルさん、19)
「政治的意図に国防の義務まで動員されるという感じで、果たして入隊する価値があるのか疑問だ」(パク・ソンジュンさん、20)--。
ソンジュン の最新ニュースまとめ
26日午後2時延世(ヨンセ)大前のある中華料理店。
延世大社会科学系列1年の男子学生5人が軍の存在と入隊問題で検討をしていた。
このごろ軍入隊を控えた若者たちが集まる場所では盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領の軍の服務期間短縮と「腐る所発言」が断然話題だ。
軍の服務期間が減るという点に喜ぶ雰囲気がありありと見えるが、若者たちは入隊の時期を考えながら「軍服務=腐る期間」という軍の統帥権者の認識に精神的混乱をきたしている。
◆「いたずらに時間無駄使い?」=26日、入営願書を提出し、来年2月に入隊予定であるクァク・ジェウックさん(20)は「『どうせ行かなくてはならないなら早く済ませよう』はという気持ちで志願したが、軍隊が『腐る所』だと表現した大統領の発言にむなしさを覚える」とし「入営延期を考慮している」と述べた。
インターネットでも「こうなったら募兵制にしろ」「最小2か月から多くて6か月まで減ると聞いたが、入隊をいつにするか…」「軍服務は2年間、本当にいたずらに時間を浪費することだ」などさまざまな文字が飛ぶ。
兵務庁関係者は「盧大統領発言以後、服務期間関連の問い合わせ電話が増えた」とし「兵役志願受給状況や戦力などを考慮し検討中の段階であり、確定されたことは何もない」と話している。
◆「軍隊なぜ行くか」拡散=若い層の趣向に合うようにロック音楽風の軍歌を作るなど兵営文化改善を通じて士気の振作をはかった軍はこれまでの努力が水泡に帰すかあわてた表情が見え始めている。
匿名希望の軍関係者は「服務期間を縮めれば戦力損失を阻むため、数兆ウォン台の予算が投入されなければならないが、こうした考慮なしに票だけを意識した政治的発言」とし「服務中の軍将兵の士気と軍の威信を落とす無責任な発言だ」と批判した。
来年2月、陸軍ROTC将校として任官予定であるキム・ドイルさん(25)は「兵士たちと直接接することの多い予備初級将校の立場として、服務期間縮小問題でざわつく内務班をどうやって統制しなければならないかわからない」と心配した。
兵務庁ホームページ掲示板には「国防の義務は入隊予定者たちの幸福追及権を大きく毀損したものでこれ以上義務ではない」という文も投稿されている。
国防大学キム・ヨルス教授は「政権最上部で軽い発言をすれば軍生活の不満と入営による不安感をあたりかまわずもらす」とし「こうした状況で誰が軍入隊を有り難く思うか」と話している。
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