【ソウル聯合ニュース】韓国青瓦台(大統領府)の尹永燦(ユン・ヨンチャン)国民疎通首席秘書官は12日の会見で、中国が14~15日に北京で開く「一帯一路」(陸と海の現代版シルクロード経済圏構想)に関する国際フォーラムに政府代表団を派遣すると発表した。 代表団の派遣は「文在寅(ムン・ジェイン)大統領と習近平国家主席が前日行った電話会談で、習氏が要請した」という。 代表団は国会の代表的な中国通とされる与党「共に民主党」の朴炳錫(パク・ビョンソク)国会議員が団長を務める。ただ、朴氏は団長として訪中するもので、「政府が主要4カ国(米中日ロ)、またはそれ以上の国に送ろうとしている特使とは無関係だ」と伝えた。 今回は特使派遣ではないものの、米国の最新鋭地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD、サード)」の在韓米軍配備問題で対立してきた中国との関係改善に向けた文政権の初の公式訪中団といえる。 代表団には外交部の林聖男(イム・ソンナム)第1次官らが同行する。 外交部は代表団派遣について、「中国政府が重点的に推進している一帯一路構想への参加など、域内の共同繁栄に向けた両国の協力を模索する」と明らかにした。 朴槿恵(パク・クネ)政権時代と朴氏の弾劾後も中国政府は北朝鮮を含む数十カ国を招待したが、韓国政府は招待しなかった。 だが、THAAD配備を巡り、朴政権と異なる見解を示した文氏が9日に実施された大統領選で勝利したことを受け、中国は韓国を招待する方向に急転換した。 訪中する朴氏らは中国政府の高官らと会談し、両国関係の修復などについて議論するとみられる。北朝鮮側との接触が行われるかどうかにも注目が集まる。 フォーラムにはロシアやトルコなど29カ国の首脳が参加する。日本からは自民党の二階俊博幹事長、北朝鮮からは金英才(
キム・ヨンジェ)対外経済相が出席予定とされる。
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