生誕祭を開催した「CROSS GENE」ヨンソク、セヨン、サンミン
生誕祭を開催した「CROSS GENE」ヨンソク、セヨン、サンミン
メンバーごとに誕生日を記念し、毎回趣向を凝らした生誕祭イベントを開催している「CROSS GENE」。今回は1月8日に誕生日を迎えたYONGSEOK(以下、ヨンソク)と、2月8日に誕生日を迎えたSEYOUNG(以下、セヨン)が2月12日(月・祝)、東京・渋谷のMt.RAINIER HALL SHIBUYA PLEASURE PLEASUREにて、生誕祭を開催。バンドの生演奏をバックにソロライブと、ヨンソク、セヨン、サンミンの3人のユニット「X HEARTS(クロスハーツ)」のライブという構成で、それぞれが感性を刺激する歌声を存分に発揮し、ファンを魅了した。

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 1部は「ヨンソクの冬の王国~あなたはプリンセス~」。ロールプレイングゲームのようなオープニング映像で、ピーチ姫に扮したセヨン、白雪姫に扮したサンミンが映し出され、「ヨンソク王子にぴったりな姫は?」というフリがあった後、ウイッグを付け、ドレスを身にまとい、「アナと雪の女王」のエルサになりきったヨンソクが「Let It Go~ありのままで~」を歌いながら、ステージに登場!まさかの女装からのスタートに会場は大爆笑に。曲の途中ではウイッグとドレスを脱ぎ、ジャケットを羽織る早着替えも見せ、オープニングからファンを楽しませた。

 「皆さん、お久しぶりです。元気でしたか?」とあいさつしたヨンソク。「さっきの映像見ましたか?ピーチ姫、白雪姫、どっちが可愛いですか?」と客席に聞き、「ピーチ姫」という声が挙がると、「え~、ヨンソクだよ。ヨン姫が可愛いでしょ」と茶目っ気たっぷりに返すなど、MCでは「CROSS GENE」の末っ子らしく、人懐っこくて天真爛漫な姿を見せたが、ここからのライブでは、バラードのカバー曲をしっとり熱唱。バンド演奏の迫力と相まって、ヨンソクの艶やかな歌声がより心に響き、ファンをうっとりさせていく。

 「冬だから皆さんの心を温めてあげたい」と中島美嘉の「雪の華」を、「冬が終わったら春が来るから」とコブクロの曲の中で一番好きだという「蕾」を歌ったヨンソク。「蕾」の最後の歌詞「優しく開く笑顔のような 蕾を探してる 空に」の部分が好きだと話し、「僕いまずっと日本にいるから、日本語が少しレベルアップしました。昔は歌詞の意味、発音が簡単な日本の曲を聴いていましたが、最近は難しい歌詞、発音の曲をよく聴きます。皆さんからもらう手紙におすすめ曲が書いてあるので、またライブでやりたいです。ロックとかダンス曲とか何でもできますよ!」と自信を見せた。

 そして、「CROSS GENE」メンバーを選ぶオーディションで歌ったというThe Rayの「チョンソ(掃除)」を歌い終えたヨンソクは、客席にどうだったかを聞き、「合格」、「OK」という声が返ってくると「マジ?ありがとうございます!」とうれしそう。「会社が僕の歌に感動して、“ヨンソク、明日から練習室に来て”って言って、今の『CROSS GENE』のヨンソクになりました」とメンバーに決まったエピソードも明かした。

 続いて、キム・ボムスの「チナカンダ(過ぎ去る)」、お姉さんの結婚式で歌ったというMaktubのプロポーズ曲「Merry Me」を優しく甘い声で歌い上げ、最後に「大好きです」と言ってファンを胸キュンさせたが、「Merry Me」ではヨンソクの遊び心が発動。客席の左エリアにはペンライトを横に、右エリアにはペンライトを縦に揺らすよう促し、不思議な光景が。「(ペンライトを縦に揺らすのを)初めて見た。バラード曲なのに(笑)」と自分でやらせておいて面白がり、「スペシャルなバラード曲でした」と満足そうに微笑んだ。

 「そろそろ『CROSS GENE』の曲、聴きたいでしょ?メンバー必要ですよね」というヨンソクの合図で、会場全員が「X HEARTS!」と声を揃えると、エルサのウイッグを着けたセヨン、パープルヘアのサンミンが登場!髪いじりをしていると、セヨンがヨンソクに「(会うのが)久しぶりだね~。なんかちょっとヤンキーっぽいね」と。ミュージカル「マイ・バケットリスト」で不良少年カング役を演じるので、普段も役に入っていて、その感じが出るのだとか。

 ヨンソクは、「最初はストーリーが分からなかった(笑)。セリフが全部日本語だから。これできるかなって本当に心配しました。皆さんの前で失敗したら、“ヨンソク、そんなもんなの?”って思われるから。だから、1週間ぐらい他の出演者と毎日朝4、5時まで台本を読んで、一所懸命覚えました」と明かし、セリフの「ざけんじゃねーよ!」を言うと、「それ元々のヨンソクじゃないの?(笑)」とセヨンからのツッコミが。
ヨンソクがミュージカルで共演するインジュンとは、セヨンも「パワーレンジャー ダイノフォースブレイブ(邦題「獣電戦隊キョウリュウジャーブレイブ」)」で共演しており、ヨンソクが客席に向かって「インジュンさん、来ましたか?」と呼び掛けるも、いないことが分かると、「ざけんじゃねーよ!」と言い放ち、会場を笑いに包んだ。

 さらに、「CROSS GENE」のメンバーたちも見に行くという話で盛り上がっていると、ヨンソクは自分の出番が最後の日、「会社に許可をもらってないから分からないけれど」と前置きし、満席になったら、インジュンと1曲歌って、1人ずつプレゼントをあげるという公約も掲げ、「楽しみにしてください」と期待をふくらませた。

 ひとしきりトークで盛り上がった後は、「X HEARTS」のステージへ。バンド演奏で、「CROSS GENE」の「ナハゴノルジャ(俺と遊ぼう)」をミディアムテンポにアレンジし、原曲とはまた違うカッコよさを演出。3人とも伸びやかな声で、気持ち良さそうに歌い上げた。

 ここで、事前にSNSで告知していたイベント企画に。「冬のマストアイテム」を持参してください、というお題が出されていたが、ヨンソクが考えるベスト3のアイテムを持ってきた人の中から、ジャンケンで勝った人にプレゼントが贈られた。3位はタンブラーで、ヨンソクからのプレゼントはサイン入りタンブラー。2位はホッカイロで、プレゼントはホッカイロ30個+ヨンソクの写真。1位は手袋で、ヨンソクの手形色紙がプレゼントされた。

 お楽しみ企画が終わり、再び「X HEARTS」のステージでは、「CROSS GENE」の曲をアレンジして、3曲披露。「Amazing-Bad Lady-」はよりセクシーな雰囲気を漂わせたし、「オリョドナムジャヤ(I‘m Not a Boy, Not Yet a Man)」、「Black or White」も歌い終えるたびに、3人とも「やっぱり『CROSS GENE』の曲はいいね~」としみじみと感動しているのが印象的だった。

 次はサンミンとヨンソクのデュエット曲。曲の内容を2人が寸劇を見せて説明し、客席に「サビの部分で小さいハートをお願いします」と一緒に振付をするよう求め、サンミンの自作曲「チャムシマンニョ(ちょっと待って)」を披露。ヨンソクの美声にサンミンの低音ラップが加わり、息ぴったりのコラボで会場を楽しい雰囲気にした。

 もう何度もデュエットしているサンミンとヨンソク。サンミンが「次は違うメンバーとやろうかな」と言うと、「俺クビになった?」と慌てるヨンソク。すると、サンミンは「クビじゃなくて…。ヨンソクは上手いから。上手い末っ子です」とヨンソクの実力を認め、メンバー同士の駆け引き(!? )は終了。

 2人はまたセヨンを呼び込み、今度はセヨンがファンのために作ったという「X HEARTS」の新曲「Maze of love」を初披露。曲名は最初、弾けるような気持ちを例えて「サイダー」だったが、曲を作る過程で変わり、迷路の中で愛を探すという意味を込めた「Maze of love」になったとか。トロピカルハウスジャンルの洗練された曲で、3人の雰囲気にもぴったり。ファンから「カッコいい~!」という声があちこちから上がったが、メンバーたちは振付がなかったのが物足りなかったようで、次はサンミンが振付を作って披露したいと目を輝かせた。

 最後の1曲となったところで、「重要なお知らせコーナー!」とコールし、「CROSS GENE」が4月30日(月・祝)東京国際フォーラム ホールCで、約1年ぶりの単独コンサートを開催することを発表!「うれしいね~。コンサートを待っていましたよ。どんなステージがあるか期待してください!」とヨンソク。「僕たちも『CROSS GENE』を続けるし、皆さんも僕たちのそばにいてほしいです。そして、『X HEARTS』の応援もお願いします!」と伝えた。

 最後の曲は、「僕が一番大好き曲です。最初に手紙の話をしましたが、皆さんの手紙を見たら感動するし、皆さんの近況も分かるから、手紙をもらうのがうれしいです。だから、最後の曲に『CROSS GENE』の『手紙』を準備しました」と曲紹介し、3人で思いを込めて「手紙」を熱唱。胸を打つ歌声でファンを感動させた。

 ヨンソクは「きょうは来てくれて本当にありがとうございました。僕はライブが好きなので、僕にとって皆さんは奇跡だと思いました。皆さんがいるから僕はステージに立って歌えるし、ダンスもできるし、冗談もできるし(笑)。皆さんがいるから、僕はできると思います。皆さんは誇らしいファンです。僕がステージで死ぬまで、そばにいてください。そして、僕のミュージカルが2月20日から始まります。ぜひ見に来てください。さっき言った『CROSS GENE』の4月30日の単独コンサートもぜひ見に来てください。僕はここでバイバイです。次、セヨンのステージも期待してください。皆さん、本当に本当にありがとうございました!」とあいさつし、手を振りながら、カングのようなワイルドな感じで、「あいしてるぜー!」と投げキスをし、ステージを後にした。

 いつものやんちゃなヨンソクに、半分カングが混じったようなワイルドさが加わり、終始フレンドリーにファンと触れ合っていたヨンソク。ライブでは、バラード曲を中心にボーカルとしての安定した実力も見せ付け、開幕を控えたミュージカル、「CROSS GENE」の単独コンサートへの期待をますます高めた。



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