左から俳優二葉勇、インジュン、ミンス
左から俳優二葉勇、インジュン、ミンス
2017年WEBマンガ総選挙2位を獲得した大人気コミック「雷神とリーマン」が、韓国×日本のキャストで待望の初舞台化!同作は、失恋を機に、色恋から遠のき、日々を味気なく過ごしていたサラリーマンでゲイの大村が、部屋の中にフワフワ浮遊する不審者の雷神・雷遊(らいゆう)を発見。そうして、人間になりたい雷神と枯れたリーマン大村の不思議なシェア生活が始まり、そんな共同生活を通して2人が変わっていく姿を描く。

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 雷遊役は、2月に終了したばかりの韓国発ヒューマン・コメディ・バディミュージカル「マイ・バケットリスト」日本語公演で、不良少年カングを好演し、日本でドラマ出演経験もあるミンスと、個性派演劇集団「劇団番長ボーイズ☆」メンバーであり、双子の弟・要とのユニット「TWiN PARADOX」としてアーティストとしても活動中の二葉勇がダブルキャストで挑む。そして、リーマン大村役は、ミンス同様「マイ・バケットリスト」日本語公演で、余命宣告を受けたヘギを好演し、現在はソロアーティスト、俳優としても積極的に活動中のインジュンが演じ、韓国と日本のキャストがどんな化学反応を見せるのか、注目されている。

 東京・新宿シアターモリエールにて、4月7日(土)から14日(土)まで上演されるのに先立ち、稽古場にお邪魔し、通し稽古を終えたミンス、インジュン、二葉勇、さらにはこの日、初めてキャストと会い、通し稽古を見学した原作者RENA先生も途中から迎え、お互いの印象や本番に向けての意気込みなどを語ってもらった。


<B>―ミンスさんとインジュンさんは、前作「マイ・バケットリスト」が終わったばかりですが、またもや共演となりましたね。</b>
ミンス:ビックリしましたね(笑)。
インジュン:でも、ミンスとはもともと友達だし、前作に続いて一緒に出演することができて、今回は前よりプレッシャーがなくなっているっていうか。主役としてまた出会うことができて、とってもうれしいし、前作とはまた違うキャラクターで、ファンの皆さんに2人の演技をしている姿が見せられて、それもうれしいし、本番初日が楽しみです!

<B>―「マイ・バケットリスト」では、ミンスさんとインジュンさんという組み合わせが1公演しかなかったので、今回はガッツリと2人のお芝居が見られますね。</b>
ミンス:この前、残念でしたからね。でも、最初にこの話をもらったときに、“神様!? えっ?いやいや俺できないかも…”って思ったんですよ。でも、インジュンが「大丈夫だよ。2人でやったら面白いんじゃない?」って。「ミンスと前回は1公演しかなかったから、一緒にやろう」って話してくれて、それで僕は、“これから神様になるんだ!”って感じになって、いまめっちゃ頑張っているんです。だから、インジュンと今回は8公演で一緒にお芝居できるのがうれしいです。

<B>―二葉さんは韓国人キャストとの共演になりますが。</b>
二葉:人生初ですね。そもそもプライベートでも、韓国の方と友達になったり、コミュニケーションをとったりしたことが1度もなくて、今回話をいただいたときに、初めこの2人が主演だと聞かされていて、その中に僕が日本人で1人入ることがものすごく不安というか、プレッシャーがあったんですね。でも、初めて稽古場で会ったときに、昔から知っていたように、すぐ仲良くなれて。笑いのツボとかも同じで、コミュニケーションをとることにプレッシャーとかストレスが一切なくて、一緒にできて、すごい楽しいですね。
インジュン:よろしくお願いします!
ミンス:(二葉に手を差し出し)大好きだよ(と握手)。

<B>―二葉さんから見て、インジュンさんはどのような印象ですか?</b>
二葉:初めはすごく真面目で、清潔感のある方だなと思ったんです。でも、話すとスゲーお茶目で、いっぱいふざけたことを言うんですけど、芝居に関して、僕にアドバイスを求めに来てくれるときもあるし、「こうしたらいいんじゃない?」っていう提案もいっぱいしてくれて、アツい男だなって思いました。
インジュン:(照れながら)ハハハ。なんていうか、作品で共演しても、プライベートで遊んだり、そこまで仲良くなるのは難しいと思うんだけど、二葉君は初めて会ったときからすぐ仲良くなって、プライベートでも、仕事が終わったら、一緒にボウリングに行ったり、ご飯を食べに行ったり、さっき言ってくれたように、初めて会った気がしなくて、何年も前から知っている友達みたいな。芝居をしているときも、初めてなのに、すごく気がラクなんですよ。だから、すぐにアドバイスを聞くこともできるし、いろいろ言ってもらうのもイヤじゃないし、自分にも勉強になっているんじゃないかなと。
ミンス:(大きく頷き)そうですね。
インジュン:二葉君も歌っている人だから、共通の話題もいっぱいあって、そういう仲のいい空気感が芝居をするときも、そのまま出ているんじゃないかなと思って、うれしいです。

<B>―では、二葉さんから見たミンスさんの印象は?</b>
二葉:性格の良さが顔に出ているじゃないですか。人を惹きつけるような雰囲気を持っていて、誰もがミンスを好きになるような。
ミンス:(照れながら)絶対ウソ!
二葉:そのキャラクターがそのまま稽古場でも出ていて、ミンスは日本語が苦手な部分はあったりするんですけど、セリフを失敗しても、その場が明るくなるというか、シビアな雰囲気にならないその性格っていうのはすごくいいなって思っていて。あと、ダンスがすごい上手くて、今回オープニングでダンスがあるんですけど、率先して引っ張っていってくれて、僕はそんなにダンスが得意じゃないんで、ミンスに教えてもらっているし、みんなが頼りにしている部分がけっこうありますね。だから、ミンスとはダブルキャストなんで、仲間でもありますけど、ライバルでもあるってところで、芝居を見ていると、やっぱりミンスの元々持っている人間性とかポテンシャルが、雷遊とかなり重なるなって感じていて、正直、日本人ですけど、勝てないなって思うところが何個もあって。
ミンス:そんなこと絶対ないよ!
二葉:ホント、ホント!演出家さんにも言ってるもん。本当にいっぱい勉強させてもらっています。
ミンス:(照れながら)やめてよ~。でも、僕は二葉さんが言ったとおり、セリフがそんなに使ったことのない日本語だから、難しくて。
二葉:神様だから、使う言葉が日本人の僕でも難しいんですよ。
ミンス:だからこそ、もっと日本語がヘタになったって感じ(笑)。でも、「これどう?合ってる?」って聞くと、「合ってるよ」って言ってくれたり、アドバイスをしてくれるんで、ありがたいです。でも、本当に僕は僕の雷遊で、二葉君は二葉君の雷遊で、もう違うからね。
二葉:別のものだよね。
ミンス:役者ってみんな違うじゃないですか。それぞれの良い部分が出ているから、勝てるとか勝てないじゃなくて、自分のキャラをもっと出して、一緒に頑張った方がいいんじゃないかと思っているから、そんなこと言わないでよ。
二葉:ハハハ。

<B>―インジュンさんから見ると、2人の雷遊はどんな感じなんですか?</b>
インジュン:2人は全く違うんです。同じセリフを言ってても、全く違う感じなんで、それがこの作品の魅力にもなるんじゃないかなと。二葉君のファンもミンスを見たら、これはこう違うんだみたいな、面白いなって。逆パターンもあるだろうし。2人が頑張ってくれているから、僕もどっちにも合わせられるように、すごく明るい雰囲気で練習しています。
二葉:インジュンはめちゃくちゃ器用なんですよ。僕、けっこうアドリブが多い役者なんです。
ミンス:多い、多い。けっこうあるね。
二葉:だから、最初は韓国の人だし、対応できないかなと思ったんですけど、やっていったら、めちゃくちゃ対応力があるんですよ。どんなアクシデントが起きても、それを芝居の中で、崩れることなく、役としてつなげる能力がめちゃくちゃ高いなと思いますね。
インジュン:最初は「あっ、ここでいきなりアドリブ?」ってビビッたりしていたんだけど、それが慣れてきて、いまは二葉君がどういうアドリブをしてくるんだろうって自分なりの楽しみもできて、それがすごい面白いです。

<B>―インジュンさん、かなり余裕じゃないですか。</b>
インジュン:いやいや、そう言われたら恥ずかしいんですけど。
ミンス:いいな~。俺、余裕がないからね(笑)。
一同:(大爆笑)
ミンス:もう精一杯だよ、セリフで。
二葉:いや、その精一杯さが雷遊っぽいのよ。初めて人間界に来たっていうのが出てる。

<B>―インジュンさんはゲイのサラリーマンという役ですが、どのように役作りをしているんですか?</b>
インジュン:最初はすっごく心配があったんですよ。どうやって表現すればいいんだろうって。それで調べてみたり、友達に聞いたりしてみて、見た目でゲイを表現するんじゃなくて、雷遊との感情の中で、ゲイということを表現すれば、プラスになるんじゃないかなと思って、自分なりに考えてやっているんですけど。ちょっと足りない部分もあるんですけど、頑張ってなんとか乗り越えたいなと思います。

<B>―雷遊役のミンスさんと二葉さんはどういう部分にこだわって演じようと思っていますか?</b>
二葉:神様であることを重点に置くっていうよりは、人間になりたい気持ちと、全てが初めてという新鮮なまっさらな気持ちを作ることがすごく難しくて…。僕は人間だから知っているわけじゃないですか。それを全く知らないっていうリアクションをとったり、表情だったりセリフのトーンが難しくて、いまは稽古の中でいろんなパターンを試しています。あと、雷遊は漫画では背が高い、体の大きい人物なんですけど、僕自体そんな背が高くないんで、表現でどうやって大きく見せられるかっていうことを重点的にやっていますね。
ミンス:僕も同じ考えなんですけど、初めて人間の生活をするじゃないですか。だから、雷遊ってどんな風にどうやってしゃべるのか、何を不思議に思うのか、それを探しながら、自分なりの雷遊を作っていこうって感じで頑張っていますね。

<B>―セリフの量はどうなんですか?</b>
ミンス:ヤバイですよ(笑)。
インジュン:(雷遊は)1個のセリフがめっちゃ長い。
二葉:独白っていうか、自分の中で解決させるセリフというか。相手とのリターンでのセリフ量が多いっていうより、独白がけっこう多い役なんで、独白って難しいんですよね。自分1人で、空間をもたせないといけないし。そこはプレッシャーがあると思うし、言葉も難しいんで、ミンスはそこが難しいと思っていると思うんですけど。
ミンス:本番までできるかなぁ?
二葉:できるよ!
インジュン:でも、偉いなと思うのが、二葉君は役者として、自分たちより経験が多いじゃないですか。その二葉君も難しいっていうぐらいのセリフなんですけど、ミンスはそれを覚えて、噛んだり失敗したりもするけど、十分頑張って練習をしてきているなって感じるんで、隣でこの2人を見ていたら、失敗しても、褒めてあげたいなっていう部分がもっと多いんですよ。(ミンスに)落ち込むな、バカやろう!
ミンス:ハハハ。頑張ろう!

<B>―もう通し稽古に入ったそうですね。</b>
インジュン:通し稽古をやってから、感情の整理ができるっていうか、満足してきた部分もあるので、ちょっと余裕を持って、安心してもいいんじゃないかなっていうぐらいになっています。

<B>―稽古場では、どなたがムードメーカーなんですか?</b>
インジュン:もう全員が。
二葉:僕たち主要キャストだけじゃなく、ほかのキャストの方も、すごい真面目で、いい作品を作ろうと全力で挑んでいるんで、誰かが引っ張るとかじゃなく、みんな意識的に向上心を持ってやれているんじゃないなって思いますね。

<B>―3人の雰囲気もすごく良さそうですしね。</b>
ミンス:めっちゃ仲良いですよ。
インジュン:ここまで仲良くなってもいいのかなって思うぐらいに。
二葉:仲良くなるのが、本当に早かったね。
ミンス:会った瞬間ですよ。
インジュン:ほぼ毎日連絡を取り合っているし、動画を送ったり、ふざけたりとか。3人でボウリングにもよく行くし。
ミンス:“ストレス発散だ!バーン”みたいな(笑)。

<B>―ちなみにボウリングは誰が上手いんですか?</b>
ミンス:(二葉をさして)ヤバイです。
インジュン:200点ですよ。僕ら2人も平均150ぐらいなんですけど、もうビックリしました。“200点とってるじゃねーかよ!”みたいな(笑)。
ミンス:例えば、左右一番端のピンが残ったときも、タッタッってスペアをとるんですよ!
インジュン:こいつヤベエなと思って(笑)。
二葉:ハハハ。「ふざけんじゃねーよ!」とか言われました(笑)。

<B>―作品の中で、特に注目して見てほしいシーンは?</b>
二葉:全シーン見どころなんですけど、一番見てほしいところは、雷遊と大村が心を通わせて、単純に心で人を愛すっていう、いろんな意味で愛すっていうことが大きなテーマとしてあると思っているので、そこが芽生える瞬間を見てもらえたらなと思います。
インジュン:たしかに。
二葉:一緒に出掛けるシーンとかもすごく可愛らしいし。演じていて楽しいんです。
インジュン:現実ではないことをいま芝居でやっているんで、2人の関係性がさらに近くなっていくっていうのが見どころだと思います。
ミンス:あと、オープニングダンスも注目してほしいです。楽しく拍手とかしてもらえたら、うれしいです。
二葉:そうだね。
インジュン:全員で踊るから、見ていても面白いと思います。
-では、ここからはRENA先生にも加わっていただき、いろいろ聞いていきたいと思います。
二葉:緊張する~(笑)。

<B>―RENA先生はきょう初めてキャストにお会いしたそうですね。漫画が舞台化されて、キャストがこのように決まりましたが、どのような印象ですか?</b>
RENA:皆さん、すごく楽しい方々だなと思ったし、漫画のキャラクターを3次元で落とし込むって難しいことだと思うんですけど、皆さんそれぞれ自分の中に、キャラクターを落とし込んで、役作りをされてきたんだなっていうのが伝わってきました。二葉さんとミンスさんのそれぞれの雷遊も、同じセリフだけど、微妙に感じ方も違うし、面白いなって。大村は、もともとのキャラクターがイカつい感じなんですけど、インジュンさんが演じられると、すごく可愛くて、「あっ、可愛い大村もいいな」とか思いながら(笑)。
インジュン:僕は原作に迷惑をかけないように、自分たちのファンだけじゃないから、原作のファンが見ても面白いなって思ってもらいたい、っていうプレッシャーがあったので、そのためには、自分なりの役をちゃんと見せたほうがいいんじゃないかなと思って、いま練習しているんですけど。

<B>―やはりキャストの皆さんは、漫画原作ということで、かなりプレッシャーを感じていらっしゃるんでしょうか?</b>
二葉:ファンの方にどう思われるかというよりは、自分がどう演じられるかというプレッシャーですけど。漫画だと長いセリフが吹き出しに書いてあって、そこを表情1つで描くところもあるじゃないですか。それが漫画のすごいところで、それだけで、長いセリフを物語る表情が書いてあるんですけど、舞台の中では、その長いセリフのワンセンテンスずつ、自分なりに雷遊はどんな表情をしているのかっていうのを想像して演じるんで、それが難しくもあり、挑戦できる楽しいところだと思うので、原作のファンの方に、“あっ、雷遊が動いてる”って思ってもらえるような演技ができたらなと思って取り組んでいます。
ミンス:僕も、さっき先生に質問したんですけど、自分なりの雷遊を作ってみたけれど、どんな雷遊がいいかなって、まだ分からなくて。表情も感情も、これが合っているのかどうか。でも、自分なりの雷遊を作っていくのが楽しくて、この作品がめちゃくちゃいい

<B>―RENA先生が入ってきてから、キャストの皆さんが、急に背筋がピンとして、真面目なトーンになりましたけど(笑)、特に韓国人キャストの2人は直接会ってみてどうですか?</b>
RENA:正直に言ってもいいですか?2人ともめっちゃ可愛いなと思って(笑)。舞台で演じている以外のやりとりをちょこちょこ見ていたら、ハイタッチをしていたり、韓国語で会話している姿を見ていると、仲いいんだろうなってことが空気感で伝わってきましたし。それが観客の方にも伝わると、役とか漫画とか以上に、本人たちの魅力で魅せていかれるんだろうなっていうのを見て思いました。

<B>―RENA先生はきょう、初めて通し稽古をご覧になったそうですが。</b>
RENA:皆さん、普段着に普通の髪型で、漫画とは違う恰好なんですけど、段々と大村と雷遊に見えてきましたし、すごいコミカルに演じて下さっていたので、めちゃくちゃ笑っちゃって。私自身、舞台を見慣れていないし、“漫画原作で舞台ってどうなるんだろう?慣れていないから見られるかな”と思っていたんですが、ストーリーが進むにつれて、笑えたり、めっちゃ可愛かったりして、世界観に引き込まれていって、ゲラゲラ笑いながら見させていただきました。
ミンス:ありがとうございます!

<B>―RENA先生は原作者として、この作品をどんな舞台にしてほしいですか?期待していることなどがありましたら教えてください。</b>
RENA:やっぱり表現方法が漫画と舞台ってぜんぜん違うので、舞台だけを見た方にも、この話の言いたいことっていうのが伝わったらいいなと思っていますし、この舞台をきっかけに、漫画を読む人が増えたらうれしいな、ということも思っているので、すごく期待させてもらっています。
ミンス:頑張りますよ!
二葉:でも、僕たちのファンでも、すでに「漫画を買ったよ」って写真を送ってくれた人もいっぱいいて。
RENA:そうなんですか!? ありがたいです。
二葉:けっこう予習して見に来るから、怖い部分もあるけどね。
ミンス:それ、いま見ないでほしいな(笑)。めっちゃ緊張するよ。「あれ?いまセリフ間違えたんじゃない?」ってすぐ分かるから。終わった後で見たらいいのにね。せっかちだな、みんな(笑)。
一同:(大爆笑)

<B>―RENA先生は本番も見に来られるんですか?</b>
RENA:ハイ、来ます。どっちのバージョンも見させていただきます!
二葉:緊張しちゃう(笑)。
インジュン:先生が客席で見ているってプレッシャーですね。
二葉:きょうも、ミンスのパターンの通しだったんで、僕はやらないって聞いていて、けっこう余裕こいていたんですよ。そしたら、先生が二葉君バージョンもって。しかも、僕としては一番プレッシャーがかかっているシーンがあるんですけど、そのシーンを見せてくださいって言われて。冷静な感じで「あっ、やりますよ」って言ってやったんですけど、もう心臓バクバクで、めっちゃ緊張して。大村が近くに来て寄り添うシーンだったんですけど、インジュンは俺の鼓動がずっと聞こえていたらしいです(笑)。
インジュン:めっちゃ心臓がドキドキ、ドキドキってしてて。
RENA:え―!
二葉:意外と小心者なんで(笑)。
インジュン:あそこまで緊張している姿を1回も見たことがなかったんで、なんでこんなに緊張してるんだろうって(笑)。この漫画を描いた先生なので、その先生を満足させられるように、きょうみんな全力で頑張りました。

<B>―本番に向けて、RENA先生の方からキャスト3人にエールをお願いします。</b>
RENA:私も見に来るので、そのときに最高の舞台を見られるとわくわくしています。観客の皆さんも、楽しみに見に来られると思うので、ぜひ頑張ってください!
3人:頑張ります!ありがとうございます!

<B>―そして、最後にキャストの3人から観客の方にメッセージをお願いします。</b>
インジュン:去年からずっと役者としてやってきているんですけど、皆さんがたくさん応援してくれて、見に来てくれて、本当に頼りになっているし、皆さんが応援してくれている分、その期待に応えたいと思って、本当に全力で準備しています。そして、歌手としての活動もライブだったり、ファンミだったりを考えているので、皆さんがいろんなインジュンを応援してくれたらいいなと思うし、皆さんのために本当に頑張っていきたなと思います。よろしくお願いします!
二葉:今回、韓国のお2人と一緒に主演をやらせてもらって、主演をやらせていただくのは貴重なことだし、めったにないことだと思うんで、僕も自分の出せる力をすべて出して挑みます。そして、今回の「雷神とリーマン」は、僕たちも本を拝見させていただいて、素晴らしい本なので、さっき先生も言っていたように、この舞台をきっかけに、ファンになっていただけるような、そんな素晴らしい作品にしようと思っているので、楽しみに来てください!お願いします。
ミンス:「マイ・バケットリスト」のときとはまた違う、いろんな魅力を皆さんに見せられると思います。そして、本当に素晴らしい役者さんたちと一緒にやっていて、この舞台を見に来ないと後悔するぐらいに、すごくいい作品だし、すごく面白いです。俺は皆さんが大好きだから、ぜひ見に来てほしい。そして、僕たち本当に頑張るんで、応援してください!ありがとうございます。愛してるよ!


 キャストの3人は和気あいあいとした雰囲気で、誰が見ても、その仲の良さが一目で分かるほど。写真撮影では、「アイドルみたいなポーズだ」とじゃれ合ったり、インタビュー後に雑談をしながら、ミンスとインジュンが二葉に韓国語を教えてあげる場面も。ちなみに、ミンスいわく、いざというとき、二葉が危険な目に遭わないように、基本的には悪い言葉ばかり教えているらしいが、ほほ笑ましい光景が何度も見られた。

 また、RENA先生が、本番は何日に見に来ると伝えると、3人の表情が変わったので、「言ったらプレッシャーになっちゃいますかね?」と察すると、「なっちゃいますね」と即答。「日にち指定、怖いね(笑)。気がついたら、見ていたっていうのがよかったね」と苦笑いする3人だったが、意気込みは十分に伝わってきた。

 人気WEBマンガの初の実写化であり舞台化となる「雷神とリーマン」、マンガファンにもそうでない人にも十分楽しめる作品になっている。4月7日から14日まで、新宿シアターモリエールにて上演。



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