CROSS GENE の最新ニュースまとめ
ボス役のルイ(CODE-V)、ワンチョル(Apeace)とネイム役のミンス、キム・ヨンソク(CROSS GENE)、そして演出の中野智行(PaniCrew)が登壇。同作の見どころやとミュージカルの楽曲も披露し、本作の魅力をPRした。
同作品は、震災直後のとある劇場が舞台で、復興支援として劇場を再開するために動き出した劇場オーナーのボスと、そこに現れた記憶喪失の男ネイムを中心にこの二人をとりまく人々を交えた感動の物語。
まず、ルイ、ワンチョル、ミンス、キム・ヨンソクのメインキャスト4人がフォトセッションに応じた。報道陣の声掛けに明るく元気に「『VOICE』ファイティン!」とガッツポーズで士気を高める4人。
ここで、原案・演出の中野智行が登場。それぞれ、あいさつを済ませると、MCみんしるの進行で代表質問へ。
Q.まずは演出の中野さん、この作品で伝えたいメッセージ、そして見どころをお願いします。
中野智行(以下中野):僕自身もともとグループでダンサーとして芸能活動をしていて、舞台や作品、ライブを作る中で自分たちステージに立つ人だけでなく、演者、照明や音響、制作、スタッフ等色々な人の支えがあってできるもの。エンターテインメントの裏側、エンターテインメントを支えている人をフィーチャーした作品を作りたいと思いました。僕自身も東日本大震災の時にはまさに、この会場で体験しました。僕の実家が大阪で今回の大阪の地震で家族が被災地にいたということもあって、震災をテーマに勇気を与える作品を作りたいと思ってこの作品に挑みました。
Q.メインキャストのみなさんがそれぞれ役を演じる上で感じていること、意気込みをお願いします。
ルイ:今回の「VOICE」という作品は初めてのミュージカル作品なので最初に話をもらった時からいいなと思って参加しました。内容もおもしろくて、感動的なところもあって、歌もダンスもしっかり魅せられる作品で、稽古しながら誇りを持てる作品だと感じました。ボス役は大変な時期に劇団員を引っ張って行く役ですが、演じながら『みんなを引っ張っていきたい』と、ボスのような気持になって、最後の最後まで全力で演じ続けたいと思っています。
ワンチョル:自分がボスになった気持ちで他のキャストの方と頑張っています。日本人キャストの方と共演するのは今回が初めてですが、みなさんが僕を気遣ってくれるので、本当にうれしくて、また日本が好きになりました。今回の「VOICE」の舞台、みなさんぜひ、楽しみにしてください。後悔しない舞台にしたいと思います。
ミンス:前回の「マイバケットリスト」でご一緒した中野さんから「次の舞台でも一緒にやろう」と話がありましたが、別の舞台が終わった時、ちょうど連絡がきて「ネイムという役があるんだけど、ミンスやってみる?」と誘われて、台本を読んだら、この役は絶対やらないと後悔するなと思って、受けました。東日本大震災の1年後に日本に来て、日本のみなさんが(復興に向けて)すごく頑張っている姿を見て、すごく感動しました。みなさんからもらった感動を演技で返したいと思って、この作品に入りました。目が楽しい、耳も楽しい、全員で作った作品を皆さんにお見せしたいので、ぜひ家族や友達といっしょに遊びに来てください。
キム・ヨンソク(以下ヨンソク):最初に台本を読んだら心臓がドキドキしました。ネイム役は魅力ある役だと思って、韓国でグループでの活動をしながら内容を読んで歌詞を覚えてセリフは2日間で覚えました。本当に面白いし、感動もあって、歌詞の意味もすごくいいし、本当にいい作品だと思いました。「マイバケットリスト」もそうでしたが、今回もミンスさんと同じ役で、また中野さんと一緒の舞台で、うれしいし、本当にしあわせな時間です。いい作品だと僕、約束します。ぜひ家族と一緒に観にきてください!
ワンチョル:実はネイム役をやりたかったんですよ。ネイムがかっこよすぎて….。(笑)
ミンス、ヨンソク:僕はボスでした。
ヨンソク:僕は元々ボス役でしたが、身長がたりなくて(笑)やっぱりネイムがよかったと思いました。
Q.中野さん、キャストから実はこの役をやりたかったという話が出ていますが…。
中野:でも本当にお互いが自分だけのセリフだけじゃなくて… 。ミンスは出ていないダンスの振り付けやボスのセリフを全部覚えていたり、本当にみんな役を愛していてくれて感謝しています。
ワンチョル:僕の誉め言葉はないですか?
中野:ワンチョルは一番頑張り屋さんでなんでも聞いてくれるところもかわいくて(笑)
ルイはボスの中のボスで、キャストがみんな慕っているボスにしか見えないといっていますね。
ヨンソクは…ないです(笑)
全員:大爆笑。
Q.新作ミュージカル「VOICE」のキーワードとなるのが「嘘」。みなさん、「嘘」についてどう思っていますか?
ミンス:僕は嘘が大嫌いなんですが高校生までは、たまに嘘をつくことがありました(笑)。学校の鉛筆とか買わないといけないと嘘をついて、食べ物を買ったりしました。でもこの作品で初めて“いい嘘”もあるんだなと思いました。
ワンチョル:嘘はつきものですね。芸能界は嘘のかたまり。
(ワンチョルの爆弾発言に驚いていると、)
中野:実は、これは舞台の中のセリフなんです。
ルイ:僕の好きなセリフですが、僕も歌手活動をしていて、芸能界なんて、嘘のかたまりというか、いい嘘をついてみなさんを楽しませるところもあって、この「VOICE」を観たらわかりますが、嘘は悪いイメージですが、最後はこんな嘘だったら自分もつきたいと思う嘘です。作品を最後まで観るとこんな嘘だといいなと思うかもしれません。最後まで観てください。
ヨンソク:僕も嘘は嫌いですけど、いい嘘はたまに、使っても大丈夫だよ。
ミンス:僕グループ活動しているときに名古屋でリリースイベントがあったんですが。僕の祖父が天国に行ったんですが、その時に僕が名古屋にいるので、家族が僕に連絡できなくて、親せきから「韓国に帰ってこれる?」と連絡がきたんですが、僕は(ファンの)みなさんに元気としあわせをあげないといけないので、しあわせじゃないのにしあわせに見せないといけないと考えたら、これはいい嘘ですね。
中野:自分の為、自分の利益のためにつく嘘はだめだけど、誰かが前を向いたり、誰かが元気になれる嘘はいいのかなと思っています。
ここからは質疑応答へ。
Q.ボス役、ネイム役はWキャストですので、お互いのいいなと思うところと、気になるところを教えてください。
ミンス:(ネイム役の)ヨンソクは(CROSS GENEの)メインボーカルですよね。本当に歌が上手くて、きれいな声を持っているので、歌がきれいなんです。演技も、色々な舞台に立った人なので、尊敬する弟です。いつもみて、たくさん学べるなと思います。僕の足りない部分をヨンソクが持っているので、盗みたいと思っています。気になる部分は二人とも日本語ですかね。日本語のイントネーションとか、アクセントとか、それが二人とも一番気になります。
ヨンソク最高!
ヨンソク:僕はミンスさんの演技力を盗みたいです。演技するとき、ミンスさんが早く、集中して、男だなぁと思っています。僕は演技を勉強したことがないのでミンスさんが僕の先生です。
ミンス:絶対嘘だよ(笑)
ヨンソク:ミンスさんの演技をみてコピーしています(笑)
ミンス:ヨンソクが忙しすぎて稽古に来れなかったんですよ。時間もないし、同じ役なので、僕が役を作ったものを見せないと、と思って見せただけで。でも台本を覚えてきたので、だから、最高なんですよ、ヨンソクは。
ヨンソク:セリフは全部覚えたんですが演技がまだなんで、ミンスさんの演技を見て、素晴らしいなぁと思って。
ミンス:ヨンソク、いい嘘ありがとう(笑)
ルイ:ワンチョルはすごい忙しかったですよ。僕も稽古するなかで、ワンチョルは忙しい中、準備するものはちゃんと準備しているし、すごい頑張り屋で、成長も見えたし、僕も韓国人なので日本語のイントネーションとか悪いんですが、悪いからこそ面白い雰囲気を作るポジティブなエナジーで劇団を引っ張る力がうらやましいと思いました。そしてスタイルがよくて身長が高くてモデルみたいだなと思っています。ヴィジュアル的なところもうらやましいと思いました。
ワンチョル:ありがとうございま~す。
ルイ:いい嘘です(笑)
ワンチョル:それじゃ僕もいい嘘をつきま~す(笑)ルイ兄さんは見るたび、僕のボスは暴れん坊のようなボスですが、ルイ兄さんのボスは落ち着いているボス。声にも年齢があるんだなぁと思いながら、見習いたいところがすごく多くて、ルイ兄さんが演じているボスは本当にボスです。僕はちょっとやんちゃなボス。これから落ち着いたボスになろうと思っています。
Q.もし今、ここで地震があったら、真っ先に聞きたいのは誰の声“VOICE”を一番聞きたいですか?
ルイ:僕はワンチョルかな。一か月間すごく頑張ってきたので、自分が演じてきたフレーズや歌をワンチョルの声で聞いて「VOICE」の作品を想像したいですね。
ワンチョル:僕は僕たちのファンのみなさんの声が聞きたいです。これが芸能人じゃないですか?これはいい嘘で(笑)
ルイ:「VOICE」のメンバーの中じゃなくて?もちろん、ワンチョルもいいですが、「CODE-V」のメンバーの声が聞きたいですね。
ミンス:僕はお母さんですね。家族の声を聞いてから、メンバーの声とか、小学校の時に恋した人とかの声が聞きたいですね。
ヨンソク:僕は「CROSS GENE」のメンバーと「CROSS GENE」のファンのみなさんと事務所…僕の心に大事な人ですね。
ミンス:これ、嘘だな(笑)
ワンチョル:嘘はかたまり。嘘はつきもの。
中野:僕は安全に避難したいので、係員の声が聞きたいですね。
メインキャスト同士はもちろん、日本人キャストやスタッフたちとのチームワークの良さが感じられた制作発表会は終始和やかな雰囲気で終了した。
この日は、メインキャストそして日本人キャストによるミュージカルナンバー「VOICE」、「the show must go on 」、「LIAR」の3曲が披露され、その圧巻のパフォーマンスでミュージカル「VOICE」の世界へいざない、本作への期待感をさらに高めた。
折しも大阪の地震直後ということで、本作を上演するにあたり、何度も協議を重ね、今この時期だからこそ、勇気や感動を伝え、少しでも力になりたいという気持ちで予定通り上演するに至ったという。そんな出演者、演出家の熱い思いを「VOICE」を通じて、ぜひ直に感じてほしい。
なお、本作上演中に会場には義援金としてチャリーティーボックスが設置される。
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