ドラマ成功の要因を選べといわれたら、普通は演出、ストーリー構成、演技だという。しかし、成功の基準を視聴率とするなら、この3つの要因にさらにもう一つが加わる。それは他ならぬ、ライバルドラマとの“対陣運”である。どんな相手にぶつかるかによって、“それなりのドラマ”が軽く20%を超えたり、反対に3拍子そろったドラマでも、低い視聴率にあえいだりする。KBS2水木ドラマ『復活』と、MBC月火ドラマ『弁護士たち』はとても運が悪い“悲運のドラマ”と呼ばれている。2つのドラマとも視聴率10%の高地を超えるのが難しいくらいだ。しかし『復活』や『弁護士たち』を“10%にもならないドラマ”と括ってしまうには、ドラマの持つパワーはあまりにも大きい。

キム・サンギョン の最新ニュースまとめ

視聴率40%を超えた『私の名前はキム・サムスン』とはりあっている『復活』の奮闘は気の毒なほどだ。先月1日に初放送された『復活』は、『キム・サムスン』という難攻不落の女戦士と出会ってしまった。毎回最高視聴率を更新している『キム・サムスン』とは違い、『復活』は9%(TNSメディアコリア)で足踏みしている。さらに21日『キム・サムスン』が放送を終了したら、今度はキム・ジョンウン、チョン・ジュノ主演のSBSドラマ『ルル姫』と対決しなければならない。しかし、視聴率を無視して見ると、『復活』は『キム・サムスン』に劣らず成功したドラマとして評価される。

主役を演じるオム・テウンは、1人2役をこなし、政経癒着、建設非理など、大きな社会的イシューを迫真の演技で見せている。『快傑春香』で再発見されたオム・テウンは、このドラマで強いカリスマと共に内面の苦しみをほどよく盛り込み、安定した演技を披露している。

『復活』は、オム・テウンの好演としっかりした構成、無駄のない演出をもとに、熱烈視聴者の<復活パニック>を生み出している。『復活』の掲示板には、20日午前現在、48万件以上の書き込みがアップされている。掲載された文の数だけで単純に比較すると、『キム・サムスン』(45万件以上)を圧倒している。

<復活パニック>はまた、“復活節”(ドラマが放送される水・木曜日で、<復活パニック>にちなんだ名節)、“オムフォース”(主演俳優オム・テウンのカリスマに、映画『スターウォーズ』に出る力の根源であるフォースを掛け合わせた新造語、もしくは視聴率が上がらないときに服用する胃薬)などの新造語を作りだし、ドラマにいっそう熱狂している。

オム・テウンは去る19日、記者たちと対面した席で、「視聴率が高いとやはり元気が出るでしょうけど、今僕たちのドラマを大事にして下さっている10%の熱列な視聴者たちの応援でも充分感謝しています」と話した。

MBC月火ドラマ『弁護士たち』も、SBS『ファッション70s』と辛い視聴率競争を繰り広げている。

『チェオクの剣』を制作したイ・ジェギュ監督の作品という後光から始まった『ファッション70s』は、19日に事態自社内最高視聴率の28.5%を記録し、月火ドラマの至尊の地位を守っている。
これに対し『弁護士たち』は放送第6話で7.9%の視聴率を記録。視聴率では苦労しているが『弁護士たち』は早いストーリー展開と俳優の熱演で、視聴者から好評を得ている。

『弁護士たち』で目を引くのは、キム・サンギョンとキム・ソンスの演技対決。『新人間市場』以来、ほぼ1年ぶりにブラウン管に復帰したキム・サンギョンは、ポンポン投げつけるような話しぶりと無関心そうな演技で、女性視聴者を虜にしている。キム・ソンスも、全裸拷問演技で新人らしからぬ優れた演技を見せた。

キム・サンギョンは『弁護士たち』のホームページにアップした書き込みで「本当にいい作品は俳優と監督とスタッフだけで作るのではありません。いい観客、いい視聴者がそれを完成させます」「視聴率とは、ただがんばってベストを尽くした時についてくるボーナスのようなものと思って、一日放送したらそれでおしまいの消耗的なものではなく、永遠に残る作品を作るという匠の精神と芸術家精神がより大事だと思う」と強調する。

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