「U-KISS」
「U-KISS」
8月28日に結成10周年を迎えた「U-KISS」が、約2年ぶりとなる夏ツアー「U-KISS JAPAN LIVE TOUR 2018 ~Burn the SUMMER~」のファイナル公演を8月30日(木)東京・豊洲PITにて開催。会場を埋め尽くした「KISSme」(=「U-KISS」のファン)を前に、4人でのパフォーマンスはもちろん、ユニットステージ、ファンの投票を元に選曲されたメドレーなど、“ファンが聴きたい曲”にこだわったセットリストで、熱いステージを繰り広げ、大成功でツアーを締めくくった。

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 この日の2部公演は、オープニング映像の後、大歓声と熱気に包まれる中、メンバーが登場し、大人のセクシーさが漂う「Stalker」、キャッチーな“フルートダンス”の「Beginning」で、息の合ったキレキレのダンスを披露しながら、一瞬でファンの目を惹きつけ、カッコよく幕を開けた。

 そして、「カッコいい『U-KISS』のあいさつをもらってください(フン)」と全員で「こんばんは。『U-KISS』です」とあいさつした後、「KISSmeは誰が守りますか?(客席から「フン!」の声)フンです。よろしくお願いします」、「皆さん元気ですか?私は世界中で一番イケメンになりたいジュンと申します」、「(声を張り上げ)皆さん、クレイジーになりましょうか~!僕は『U-KISS』の?(客席から「イライ」の声)ありがとうございます」、「キソプは毎回最後で、めっちゃ荷が重いです(笑)。僕は皆さんの心に住みたいキソプです!」とそれぞれがファンとコミュニケーションを図りながら、個性豊かに自己紹介。

 さらに、今回のコンサートのサブタイトルは「Burn the SUMMER」だが、メンバーたちの発音を聞いて、“バンザさま”だと思っていたというイライが、「バンザさまは誰ですか?」と珍発言する空耳ネタで、ひと笑い起こし、会場を和やかムードにした。

 ダンスナンバー「FEEL IT」で、さらに会場を熱くした後は、スクリーンにメンバーたちが企画したVTRが流れた。「弟たちを引っ張ってくれたスヒョンさんのためにも、応援してくれた『KISSme』のためにも、もっと完ぺきなステージを見せないといけないですね。頑張りますので最後まで見守ってください」(フン)、「こんな暑い日々を過ごしているスヒョンさんのために、僕たちが一生懸命完ぺきなステージを作りたいです。早くスヒョンさんに会いたいですね」(イライ)と現在入隊中のリーダー、スヒョンへの想いも明かし、現在「UNB」としても活動中のジュンは「2年ぶりの夏ツアーなので、成長した姿を皆さんに、兄貴たちに見せたいです。今回は『U-KISS』の末っ子ジュンとして頑張ります」、キソプは「皆さんに会いたくて、皆さんのことを思ってたくさん練習頑張りました。僕は皆さんの心のナンバーワンではなく、オンリーワンになりたいです」と今回の夏ツアーにかける意気込みを伝えた。

 ステージに戻ってきた4人は、ファンの投票を元に選曲し、キソプがアレンジしたというメドレーコーナーに。「Brave」、「Thousand Miles Away」、「Shape of your heart」、「She‘s Mine」を披露した後、余韻にひたるメンバーたち。キソプが「She’s Mine」の歌詞「ネ ヨジャラン マリヤ」(=俺の女なんだよ)の部分をアカペラで歌ったのを皮切りにフン、ジュン、そして「これオーディションですか?」と苦笑いするイライも続き、ファンを胸キュンさせた。

 続いて、キソプが作詞作曲した「FLY」で、しなやかさとダイナミックさが入り混じった華麗なダンスを、「SOMEDAY」では一人ひとりの甘い歌声をじっくり聴かせた。ところが、「SOMEDAY」の最後のパートで、ジュンがハモリを忘れてしまったことを自ら申告し、改めて4人で美しいハモリを披露した。

 「『KISSme』が幸せになるなら、何でもやります(フン)」というメンバーたちは、自分のコンセプトを1部とは変えると宣言。キソプは1部ではセクシーだったので2部では可愛く、フンも1部ではカッコいいコンセプトだったので、2部では可愛く、ジュンは1部では可愛いコンセプトだったので、2部ではカッコよく、イライは1部ではロボットだったので2部では人間になると話し、トークでもファンを楽しませた。

 次は「心で聴いてください」とライブで人気のスローバラード「0330」、イライとジュンの力強いラップが際立つ「Rock Me」を経て、再びVTRでは、メンバーたちのヘン顔写真が公開に。ボーナスとして、スヒョンのヘン顔写真まで公開され、会場には笑いと歓声がわきあがった。

 ここからはユニットステージへ。まずは“2U”のキソプとフンから。スタンドマイクを使ったパフォーマンスが見どころになっているキソプ作曲の「Train」を歌った後、フン作曲の「Milk Tea」では、間奏中にフンがキソプに何やら耳打ちをしたかと思ったら、キソプがフンに抱き抱えられ、愛嬌を見せるというファンサービスも。2部では可愛い姿を見せるという公約をさっそく実行し、曲が終わった後は熱いハグをして、2人の友情を垣間見せた。

 続いて登場したのは「U-KISS」のラッパー、イライとジュン。「DAMN!」でラッパーの本領を発揮し、カッコよく会場を盛り上げた後、「baby touch me」を2人ならではのカラーで表現。特に、ステージを楽しんでいるジュンの無邪気な笑顔が印象的で、2曲を歌い終わった後、2人も熱いハグをして、お互いを称えあった。

 コンサートも終盤に入り、メンバーたちがあと2曲だと告げると、「えー!! 」と名残惜しそうにするファンたち。すると「3部は夢で。続きをしましょう」(ジュン)、「3部の夢では100曲歌ってあげます」(フン)とセンスあるロマンチックな返しで、ファンの気持ちをなだめ、キソプが作った、ファンへの感謝の気持ちを込めた「Compass」、人気ダンスナンバー「NEVERLAND」で本編終了。

 「U-KISS」コールを受け、再び登場したメンバーたちは、“クリックダンス”の「No Regret」でアンコールに突入した。今後の活動について、11月11日に韓国でファンミーティングを開催することなど、いくつか告知をしていき、完成したばかりだというニューシングル「SCANDAL」(10月10日発売)のPVも初公開。「『SCANDAL』では4人でセクシーなダンスをします」(キソプ)、「10月の活動ではフルバージョンのダンスを見せるから『KISSme』のみんな、楽しみにしてくださいね(フン)」と期待を高めた。

 そして、最後のステージに行く前に、1人ずつ感想を言っていくメンバーたち。まずはスタッフに感謝の言葉を述べたイライは「僕たち10周年ですけど、皆さんも10年間、お疲れさまでした。今回の夏ツアーのため、僕たちは4人で、いろいろ考えましたが、皆さんの反応がよくて、“あ~、4人でできるな”と思ったし、もっともっとやりたいです。6回公演では足りないです。いつも心から感謝しています。もう10年経ちましたが、これからがまたスタートだから頑張ります。『U-KISS』のために、『U-KISS』のイライとしてもっと頑張りたいです」と決意を新たにした。

 ジュンは「2年ぶりの夏ツアーだから、用意しながら心配したこともたくさんあったし、実は不安、緊張がたくさんありました。でも、そのジュンを引っ張ってくれた兄貴たちに感謝したいです。ありがとうございます(と3人に頭を下げる)。そして、ジュンは行ったり来たりしていますが、今回の……」と言葉に詰まり、涙を必死にこらえながら「今回のコンサートで、初日公演から感じていました。“家に帰ってきた気分”だと。10周年、本当におめでとうございます。そして、10年間『U-KISS』のことを守ってくれて本当にありがとうございます。誰が何を言っても、僕は『U-KISS』のジュンだから。皆さんの記憶に永遠に、『U-KISS』の末っ子ジュンとして残りたいです。これからも末っ子として頑張りますので、期待してください。そして、『U-KISS』の活動もよろしくお願いします。ありがとうございます」と力強い口調で笑顔を見せ、グループへの愛情を示した。

 「まず、いまジュンさんが話しているときに、すごく胸がキュンとなって、本当に大人になったと思いました」と末っ子の成長を喜んだキソプは「10年間、皆さんにいい思い出をプレゼントしたかったのに、心配とか不安にさせて本当に申し訳ないです。でも、これからはずっと“幸せ”という単語を皆さんにプレゼントしたいです。僕たちは皆さんがいるからここにいます。だから、皆さんと会うのがめっちゃうれしいですね。これからは皆さんともっと笑顔で会って、もっと楽しく、家族、友達みたいな近い関係になりたいです。『KISSme』の皆さん、その笑っている姿そのまま僕たちのそばにいてください。よろしくお願いします」と彼らしい優しさを見せた。

 最後にフンは「まず今回の夏ツアーで、『U-KISS』にとても大きな幸せをくれてありがとうございます。今回名古屋、大阪、東京を回りながら一番感じたのは、『KISSme』はそれぞれのメンバーが好きだけど、『U-KISS』そのものが好きなんだなということです。今回のツアーには、スヒョンさんのファンの方たちも来てくれたし、元メンバーのファンの方たちもいっぱい来てくれて(笑)。『KISSme』は『U-KISS』そのものが好きなんだなと感じました」とここまで支えてくれたファンに感謝し、「『KISSme』の笑顔とか幸せな気分もいっぱい感じて、今回の夏ツアーは大成功だと思います。だから、スヒョンさんが戻ってきたら僕ら4人、自信持って、“スヒョンさん、『KISSme』と『U-KISS』は僕らがちゃんと守りましたよ”って言えます。そして、これからもずっと『U-KISS』のそばにいて、『U-KISS』が『KISSme』を守らせてください!『KISSme』を守り続けるのが、『U-KISS』が永遠に目指していることです。これから『U-KISS』は『KISSme』がいる限り、終わらないから、これからも『U-KISS』のことを、そして『U-KISS』のために頑張ってくれるスタッフの皆さんのことを『KISSme』がちゃんと愛してください。『KISSme』の皆さん、僕ら4人は、そしてスヒョンさんは『KISSme』のことが大好きです!」と話すと、会場からは大きな拍手が起こり、感動的な温かい雰囲気に包まれた。

 そして、「ヘイ!」の掛け声を練習してから、ライブ定番曲「Man Man Ha Ni」で会場が一つになり、ラストは彼らの初期曲となる韓国1stアルバムからダンスチューン「Without You」を披露。メンバーたちは首に巻いていたタオルを客席に投げ入れるなど、最後までファンと目を合わせながら、会場を盛り上げ、「『U-KISS』の夏ツアー、一緒に楽しんでくれて、幸せにしてくれて、ありがとうございました!『KISSme』の皆さん、大好きです!」と「KISSme」愛を爆発させ、幕を閉じた。

 現在4人で活動し、ソロ活動も多いが、やはり「U-KISS」は5人なんだなと、改めて感じさせられたと共に、時を経ても、人数が変わっても、色褪せないパフォーマンスに、10年活動してきたグループとしてのプライドのようなものも感じた。ことしは盛りだくさんに活動していくと話していた「U-KISS」。次は15枚目のシングル「SCANDAL」を引っさげ、どのような姿を見せてくれるのか、ますます楽しみだ。



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