【ソウル聯合ニュース】繊維業を中核とする韓国財閥、コーロングループの創業者の孫で23年にわたりグループを率いてきた李雄烈(
イ・ウンヨル)会長(62)が28日、今年いっぱいで経営の一線から退くと突如発表した。 コーロンは来年から会長空席のままで持ち株会社を中心に経営され、系列会社の社長団による協議体でグループの懸案を調整していく方針。李会長の長男のイ・ギュホ常務は年末の役員人事で専務に昇進し、コーロングループは遠からず4代目経営に突入する見通しだ。 同グループはこの日出した報道資料で、李会長が2019年1月1日付でグループの会長職をはじめ持ち株会社のコーロンなど系列会社の全役職から退くと明らかにした。 李会長は社員向けメッセージでも退任を表明し、「これからは『青年・李雄烈』に戻って新たに創業の道を歩みたい」と、起業への意欲を改めて示した。1996年1月に会長に就任した時、コーロンを20年間率いていくと誓ったが、3年が余分に過ぎたとし、「今でなければ新たな挑戦へ勇気を出せそうにないため、(会社を)去る」と告げた。 また、「一寸先も見通せない産業生態系変化の波に乗れなければ淘汰(とうた)される」と指摘し、変化を目指して先頭を走ってきたが限界を感じると打ち明けた上で、「私が退いてこそ真の変化が起きると考えた」と強調した。 コーロングループは、李会長の退任を受け、来年から主要系列会社の社長団などでつくる協議体を設置し、主な経営懸案の調整を図ると明らかにした。後任の会長を置かず、持ち株会社を中心に各系列会社の専門経営者による責任経営を強化する方針だ。 李会長の長男でコーロン戦略企画担当常務のイ・ギュホ氏は専務に昇進し、コーロンインダストリーFnC部門の最高執行責任者(COO)に任命された。グループのファッション事業を統括する。 グループ関係者はこの人事について、「李会長がイ専務にすぐにグループの経営権を譲る代わりに、中核事業の運営を統括させることにした。グループを率いるときまで経営の経験を積み能力を高めるプロセスを重視した決定だ」と説明している。
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