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「大統領府の圧力」主張の元事務官発見 自殺示唆も命に別条なし=韓国
【ソウル聯合ニュース】韓国青瓦台(大統領府)がたばこ最大手KT&Gの社長の交代を指示したり、赤字国債の発行を強要したりしたなどと主張していた元企画財政部事務官、シン・ジェミン氏が3日、自殺をほのめかして行方をくらませてから数時間後に警察に発見された。命に別条はないという。 警察によると、この日午前8時20分ごろ、シン氏から「最近の出来事でつらい」などと自殺をほのめかす携帯電話メッセージを午前7時に受け取ったと大学の友人から通報があった。 所在の把握に当たった警察はシン氏が住むソウル市冠岳区の考試院(簡易住宅施設)で遺書などを発見。午前11時20分ごろにはシン氏の母校・高麗大のコミュニティーサイトに同氏が書いたとみられる文章が掲載された。投稿には両親への謝罪の言葉に加え、「ただ、国がもう少し良くなることを願っていただけ」などと記されていた。捜索を続けていた警察は午後0時40分ごろ、冠岳区の簡易宿泊所でシン氏を発見した。 シン氏は2014年に企画財政部に入庁、国庫局などで勤務した。昨年7月に辞職している。企画財政部に在籍中に文書から確認したとして、青瓦台がKT&Gの社長を交代するよう圧力をかけ、政府は大株主である政府系のIBK企業銀行を動かし、影響力を行使しようとしたと主張。また、青瓦台が4兆ウォン(約3800億円)規模の赤字国債の発行を強要したとしていた。 シン氏の主張に対し、企画財政部は法的対応を取った。同部は2日午後、シン氏を公務上秘密漏えいなどの疑いで検察に告発した。