キム・ヨンジ の最新ニュースまとめ
昨年末から続く輸出減少を打開するため、7月に1168億ウォンの補正予算を組んだのに続き、初めて1兆ウォンを超える予算が編成された。
予算は輸出活力の回復や輸出市場の多角化など、市場構造革新のために集中的に使われる。
具体的には、戦略市場・新興市場・注力市場の3大市場で産業と貿易政策を融合したオーダーメード型の輸出支援を推進する。
東南アジアなど「新南方」、ロシアや中央アジア諸国など「新北方」の戦略市場は、韓流を活用した戦略的マーケティングをてこに輸出の割合を現在より30%以上拡大する。
貿易規模は少ないが潜在力の大きい中南米・中東などの新興市場は、政府開発援助(ODA)など政府の協力を中心に共生型の輸出を拡大する。
米国、中国、日本、欧州連合(EU)などの主力市場は先端製品・高級消費財などで輸出品目を多角化・高級化し、輸出変動性などのリスク要素に備える。
日本の輸出規制強化で危機に直面した素材・部品・装備(装置や設備)はグローバル研究開発(R&D)と海外での合併・買収(M&A)を通じて新たな輸出成長エンジンへと脱皮する。
先進国が参加するR&D協力プラットフォームなどに加わることで素材・部品・装備分野の技術開発を拡大し、短期技術確保が困難な分野はその技術を持つ海外企業を買収できるよう、2兆5000億ウォン以上のM&A資金と税制支援を行う計画だ。
輸出中心のグローバルパートナリング事業をさらに拡大し、韓国企業が新規輸入国を確保してグローバル供給網に加われるよう支援する。
また、輸出入企業が自由貿易協定(FTA)をより積極的に活用できるようにFTA海外活用支援センターを拡大し、FTAネットワーク拡大などの内容を盛り込んだ「FTA2.0」を今月中に発表することを決めた。
あわせて、来年の貿易保険支援規模を今年より3兆7000億ウォン増やし、イラクなどの大規模国家開発プロジェクトに1兆ウォン、中小企業の新興市場への輸出支援に2兆ウォン、素材・部品・装備の輸入代替に3000億ウォンなどを投入する。
また、素材・部品・装備企業の輸出バウチャーシステムを新設し、輸出マーケティング支援の対象企業を今年の5800社から来年には6500社に拡大する方針だ。
政府はこのような内容を盛り込んだ「輸出市場構造革新プラン」を来週発表する予定だ。
この日の会議では、日本の輸出規制への対応策についてもさまざまな意見が出た。
出席者らは、グローバル貿易環境の不確実性を和らげ、日本の輸出規制などのリスクをチャンスとして活用するには輸入国の多角化と輸出経済力向上に向けて官民が力を合わせなければならないとの考えで一致した。
金栄柱(キム・ヨンジュ)韓国貿易協会会長は「日本の突然で一方的な輸出規制強化措置は、数十年間続いてきた自由貿易の原則と分業システムに基づくグローバル供給網を壊すものだ」とし、「革新策を企業が体感できるよう、速やかに推進してほしい」と述べた。
成允模(ソン・ユンモ)産業通商資源部長官は「輸出活力と産業競争力は互いに切り離せないものであり、輸出活力回復のためには世界景気の回復だけを願うのではなく国内産業・企業・製品を根本的に革新しようとする努力が必要だ」とし、「輸出市場の構造革新を通じて、どんな衝撃にも揺らぐことのない輸出構造を作らなければならない」と強調した。
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