【ソウル聯合ニュース】韓国青瓦台(大統領府)の尹道漢(ユン・ドハン)国民疎通首席秘書官は9日、兵役逃れ疑惑により韓国入国が禁止されている歌手の
ユ・スンジュンさん(42)の入国禁止を改めて求める国民請願に対し、韓国の男性なら誰もが憲法と法律に基づき誠実に兵役の義務を履行すべきだとした上で「反則と特権のない兵役文化醸成に向け引き続き努力する」と述べた。 請願は青瓦台ホームページの国民請願掲示板に7月11日に投稿され、1カ月間で25万9000人以上が賛同した。同掲示板では、30日以内に20万人以上が賛同した案件について青瓦台の首席秘書官や関係閣僚が正式に回答することになっている。 韓国で1997年にデビュー後、トップスターとして活動していたユさんは2002年1月、韓国国籍を放棄し米市民権を取得した。当時、ユさんは3カ月後に兵役に就く予定だったため兵役逃れ疑惑が持ち上がり、非難の声が高まった。 これを受け法務部はユさんが出入国管理法に定められている「大韓民国の利益や公共の安全を害する行動を取る恐れがあると認める相当な理由がある者」に該当するとして、入国を禁止した。 その後、中国などで活動を続けてきたユさんは2015年、韓国内での営利活動が可能な在外同胞ビザ(F―4)を在ロサンゼルス韓国総領事館に申請したが却下され、訴訟を起こした。16年の一審、17年の二審ともに敗訴したが、今年7月、大法院(最高裁)は領事館がビザ発給を拒否したのは違法だとして、ソウル高裁に審理を差し戻した。 尹秘書官は「政府は判決確定後、法務部、兵務庁など関係機関と緊密に協議する。出入国管理法を綿密に検討し、ユ氏に対するビザ発給、入国禁止などについて判断する計画だ」と説明した。
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