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グループ<ナムジャジョンゴ(木の自転車)>のメンバーはカン・インボン、キム・ヒョンソプだ。
彼らは『君にとって僕は、僕にとって君は』をヒットさせたフォークグループ<自転車に乗った風景>(=ジャジョンゴ タン プンギョン 以下ジャタンプン)出身である。
彼らの音楽経歴を足すとざっと45年を超える。カン・インボンの正式デビューは1977年11歳のグループ<小さい星の家族>の時だが、7歳の時アニメ映画『マジンガーZ』の主題歌を歌っていたので、実は30年を超える。また、キム・ヒョンソプは1988年グループ<旅行スケッチ>でデビューしたので歌手歴17年である。
彼らは5月に<木の自転車>を結成しデビューアルバムをリリースした。タイトル曲は叙情的な歌詞とメロディラインが感傷的な『僕の中の君』。
「<木のような人間になれ>という随筆を読みながらグループ名が浮かんだ。<セバルジャジョンゴ(3輪自転車)>から<ジャタンプン>を経て<ナムジャジョンゴ>というグループまで作ることになった。なぜか“自転車”は捨てられない」(カン・インボン)
「僕らの音楽は田舎っぽいけれど善良で人間的。既存時流の音楽には競争力が確実に立ちおくれる。僕らは1位を目指して歌うチームではないでしょう。けれど人々の心の奥の感受性を刺激する僕らだけの色彩は常にある。これが僕らの追及する音楽スタイル」(キム・ヒョンソプ)フォークグループの曲の大体がそうでないかと反問した。
2人は「汽車に乗りながら歌うとフォークだと思う。しかし今回のアルバムの16曲を全部聴いたらとても様々なジャンルである。単に色んなジャンルをギターの旋律に乗せただけだ」と語った。
ジャタンプンの時との違いも気になった。カン・インボンは作曲とギター、キム・ヒョンソプは歌をと、徹底的に役割分担したという。彼は「キム・ヒョンソプが僕よりも歌がうまくて僕はキム・ヒョンソプよりもギターをうまく弾ける。チームだけどシンガーはキム・ヒョンソプだ」とし「ジャタンプンの時の“風景”(※)であるソン・ボンジュのパートが空き、どう埋めようか悩んだ。しかし、徹底的に空け聴く方々の分として残すことにした」と説明する。
曲の作業にはカン・インボンを筆頭に作曲家パク・ヒョンジョン氏を迎え入れ、毎晩顔を合わせメロディと歌詞を完成させた。カン・インボンは「創作は周りの環境を受け入れて頭の中でまとめるものだ。創作する瞬間には周りの状況は影響が及ばない。地下鉄でも、映画を観ていてもふと曲ができた」と話した。
『孤独な平和』『うちが見つからないね』など、収録曲の大部分が無味乾燥なようでありながら、胸の隅に余韻が残る。「調味料を抜いた食べ物は一生食べられるではないか」というのが彼らの説明だ。
今更ながら2人の縁が気になった。
キム・ヒョンソプは「インボン先輩は、広告代理店の子会社であるレコード企画社プロデューサーだった。<旅行スケッチ>以後、兵役を終えたあと1992年にその企画社からソロアルバムを出したのだが、インボン先輩がプロデューサーだった。(当時は)カンプロデューサーと呼んていた」と語った。また「99年に僕らはパク・チソン氏と<セバルチャジョンゴ>を結成し、2000年2ndアルバムまで発表したあと解散した。2001年にソン・ボンジュが加わり、ジャタンプンデビューアルバムをリリースし、現在の<ナムジャジョンゴ>になった」と言う。2人だけでチームを結成したのは初めてということになる。
※<ジャタンプン=ジャジョンゴ タン プンギョン(自転車に乗った風景)>は、自転車(カン・インボン)、乗った(キム・ヒョンソプ)、風景(ソン・ボンジュ)の3人によって2001年結成されたフォークバンド。写真はジャタンプンとして来日イベントを行った時のカン・インボン(写真左)とキム・ヒョンソン(写真右)
Copyrights(C)yonhapnews & etimes Syndicate & wowkorea.jp
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