<b>感覚が支配したコンサート。理性は乾杯した夜だった。</b>

Rain(ピ) の最新ニュースまとめ

2日夕方、東京北の丸公園内の武道館は、叫び声で気が遠くなりそうだった。午後7時から2時間、全身で17曲を歌う歌手Rain(ピ)と彼のジェスチャーひとつひとつに叫び声を上げる1万余名の日本の女性ファンたち…。ピはこの日、ステージで脱ぎに脱いだ。どんな説明も要らなかった。ただ、ピの筋肉質な体ひとつで十分だった。

ピのコンサートに慣れている韓国の観客たちには度が過ぎるくらい、歌より体が強調されたコンサートだったが、10代の女子高生から60代の女性まで、コンサート会場をいっぱいに埋めつくした女性たちは気を失いそうに見えた。

<Rainy Day-Special>というタイトルで開かれたピの武道館コンサートは、7月の東京国際フォーラム、8月の大阪厚生年金会館で行われたピの初めての日本コンサート<Rainy Day-Japan>のアンコール公演。8月13日午後11時に始まったチケット販売は、同日午後6時、総2回公演チケット2万枚が売り切れという記録を立てた。

コンサートがスタートし、2階ステージから飛び出てきたピを見て、1万名以上の日本ファンたちは席を立ってピに魅入った。白いジャケットにジーンズの格好をして現われたピはデビュー曲『悪い男』に続いて『俺』『握手』を歌った。

ピの本名である“チョン・ジフン”を叫ぶ日本のファンたちを意識するように、ピは言葉を惜しんだ。その代わり最大限、体で全てを表現した。「すぅ~~、はぁ」という呼吸と汗だくになった筋肉、彼の特技である“服の脱ぎ捨て”などの技術を絢爛に見せた。ピは笑ったり真面目な顔になったりと観客席と一体になりながら、結局、袖を破って腕の筋肉をさらし、客席からは頓狂な声が上がった。

この日のゲストはJYP(J.Y.Park=パク・チニョン)。黒ジャケットに編み目模様のTシャツ、ひざまで上げたパンツスタイルのJYPは『俺には彼女がいるのに』と『初めて出逢った男と』を歌ったあと、「僕がピを教えた先生」と話し、観客から歓声を浴びた。

公演中盤でピが『太陽を避ける方法』を歌うと、客席のあちこちから韓国語で歌う観客たちが目立った。ハイライトは公演ラストの部分『Its Raining』を歌った時。緊張した旋律の『Its Raining』の前奏のリズムが流れ、ピが空中からロープを使って降りてきて「すぅ~~、はぁ」という呼吸と共にダンスを始めると、1万余名の観客は椅子の上に上がり「ピ!ピ!」と連呼した。『Its Raining』の激烈なサウンドに、武道館天井にぶら下がった大型セットが波打つように揺れ動いた。

この日公演会場に訪れた1万余名の日本ファンの所持品中、夜行ライトは基本だった。キュービックで“ピ”と書いたTシャツを着たファン、ひまわり10本を手に持ったファンもいた。ピの9個の顔が書かれたTシャツを着た年配の女性は、「2万円を払ってTシャツを買った」といい「私は本物のピのファン」と自慢。2時間ずっと立ったまま、黄色い菊花を振っていた62歳の女性は「ファンクラブで黄色い花を合わせてきた」と誇らしげに語った。

武道館は“日本のカーネギーホール”と呼ばれる1万席規模の格式のあるコンサートホール。韓国歌手としては1984年、チョ・ヨンピルが初めて武道館で単独コンサートを開いたが命脈がつながらず、今年8月のパク・ヨンハに続き9月のピ、11月にはリュ・シウォンなど、韓国の男性歌手が相次いでステージに上がる。

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