南北鉄道の正式開通については、北朝鮮側の意思さえあれば下半期にも可能だと主張した。開通初期には、京義線は開城工業団地で使用する資材や生産物資の輸送、東海線は金剛山観光客の輸送に利用する計画だ。ただ、北朝鮮全域と大陸横断鉄道の利用には、北朝鮮側の鉄道実態調査と近代化事業が必要だと指摘した。そのため近代化支援は行う方針だが、大陸鉄道との連結を目指す方向で目的意識を持って進める必要があるとし、これまでの原則レベルから脱し実質的な論議に転換する考えを示した。また、南北の鉄道専門家で構成する南北鉄道共同運営委員会の設立を北朝鮮側に提案する考えだと述べ、鉄道開通と運営に関する制度作りや技術問題などについて協議する構想を明らかにした。
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さらに、韓国、北朝鮮、ロシアの3カ国間の鉄道関連の協議を再開し3カ国の鉄道担当相会議の必要性を分析するなど、関連国との話し合いを進める方針だ。3カ国の鉄道運営者による会議も定例化する考えを示した。
李長官は、韓国はこれまで海上運送に偏っていたが、鉄道運送に転換すれば物流コストの大幅削減につながると説明する。仁川~南浦の南北物資海上運送を鉄道運送に変更すればコストは4分の1に抑えられ、日数も5~6日から1~3日に短縮できるという。また、南北貿易757品目のうち鉄道運送品目は3%程度にとどまっているが、大陸鉄道が開通すれば北朝鮮には通過収入が発生し、韓国も光陽や釜山港の物流が増え、それぞれ年間1億5000万ドルと1億ドルの経済効果が期待できると分析した。
北朝鮮は金日成(キム・イルソン)主席が「南北鉄道連結の効果は年間15億ドルに達する」と発言したことがあり、北朝鮮側では南北鉄道連結を金主席の遺訓事業と考えている傾向があると、李長官は主張する。また、ロシアも大陸鉄道連結に大変積極的だとし、韓ロ首脳会談で鉄道連結を提案したのはロシア側だと強調した。
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