故イ・ゴンヒ(李健煕)サムスン電子会長(画像提供:wowkorea)
故イ・ゴンヒ(李健煕)サムスン電子会長(画像提供:wowkorea)
「世界のサムスン」故イ・ゴンヒ(李健煕)会長が25日他界した。日本経済新聞は、故イ会長を「憎らしいくらい強い」と評した。変化と革新をもって、世界1位だった日本企業をひとつずつ追い抜いて行った故イ会長は、二流電子企業だったサムスン電子を世界最大の技術企業へと育て上げた立志伝的な人物であった。

主要な外信は、故イ会長について「未来を見据えた先見の明と果敢な投資で、サムスンを世界代表企業に育てた」と評価した。「サムスンの巨大な思想家」、「韓国を代表するカリスマ経営者」という評価とともに、不法継承と相続税・不正金問題などの暗い面も とりあげられている。

ニューヨークタイムズ(NY)は「故イ会長は、安価なTVと電子レンジを売っていたサムスンを、電子業界の巨人へと作り上げた」と評価した。

英国経済紙のフィナンシャルタイムズ(FT) は「サムスンを情報技術・建設・海運・スマートフォンなどの世界的企業としたのは、故イ会長の功績である」とし「批判勢力さえも彼の業績を尊重する」と報道した。

特に サムスンのライバルであるソニーのある幹部の話を引用し「サムスンは、指揮官の命令に従って前線に突進し、自分を犠牲にする準備のできている人たちで溢れている組織だ。故イ会長はその総司令官だった」と評した。

日本のメディアは、故イ会長が日韓経済の協力を重視していた点を大きく扱っている。日本経済新聞は、故イ会長が2010年「まだ日本企業から学ぶことがある。韓国と日本企業は互いに協力する分野が多い」と語った点に注目している。

生前、故イ会長が強調してきた絶え間ない危機意識と品質改善に対する執念は、米中摩擦と中国の挑戦、新型コロナウイルス感染症の危機に処している韓国企業たちが深く刻むべき精神である。「憎らしいほど強い」、これは 限りないグローバル競争時代に生き残る唯一の方法なのかもしれない。

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