【ソウル聯合ニュース】韓国の趙明来(チョ・ミョンレ)環境部長官は11日、中国の黄潤秋生態環境相とテレビ会議方式で韓中環境相会議を行い、両国の環境分野での協力強化策について協議した。 今回の会議は、温室効果ガスの実質的な排出量を
ゼロにする炭素中立を目指す方針を両国がそれぞれ宣言してから初めて開かれたもので、粒子状物質(PM)の濃度が高まる時期を前にこれに関連した政策の協議という側面もある。 韓国は文在寅(ムン・ジェイン)大統領が先月28日に国会で行った施政方針演説で、2050年までに炭素中立を目指す方針を明らかにした。中国は習近平国家主席が今年9月の国連総会で、60年までに炭素中立を達成すると表明した。 両国は19年2月に中国で開かれた韓中環境相会談で高官級の政策協議会を毎年定例で行うことで合意。同年11月に第1回会議を開いた。 両国は今回の会議で粒子状物質のない空のための協力を強化する一方、粒子状物質低減事業や予報交流などの分野でも協力することで合意した。 また韓国政府が掲げる政策「グリーンニューディール」など、気候変動応分野でも協力し、炭素中立を達成するための政策および技術交流協議会を推進することを決めた。 両国は来年5月に中国で開かれる生物多様性条約第15回締約国会議(COP15)や、来年の上半期にソウルで開かれるグローバルゴールズ2030のためのパートナーシップ(P4G)首脳会談などの国際舞台でも協力を強化することを確認した。 趙長官は「新型コロナウイルスで疲弊した国民にとって青い空は、(政府が)守るべき日常」とし、「粒子状物質を取り除き、気候変動の危機を克服できるよう中国と実質的な協力を続けていく」と強調した。
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