外交部は20日、カン・ギョンファ(康京和)外交部長官の招請で王委員が公式訪問することになったと明らかにし、「今回の王委員の訪韓で新型コロナウイルス感染症の状況下でも中韓高位級間の疎通を継続することになり、両国関係をより一層発展させていくための方案を模索する意味ある契機になると思われる」と述べた。
王委員の訪韓は、昨年12月以降1年ぶりであり、新型コロナウイルス大流行以来初めて中韓外交長官が対面し会談することになる。
特に王委員は24日から1泊2日の日程で、東京を訪れ菅義偉首相を敬意訪問し、茂木敏充外相と会談すると伝えられ、王委員の今回の日韓連鎖訪問をめぐり、米国の新政権発足に備え日中韓の協力を固める外交行動を示すという観測が出ている。
王委員は今回の訪韓期間中ムン・ジェイン(文在寅)大統領を敬意訪問する可能性があることが分かった。昨年12月の訪韓時、カン長官に会った後、大統領府で文大統領を敬意訪問した。王委員は今回の敬意訪問で日中韓3カ国首脳会談と日韓関係に対する日本側の意思を大統領府に伝達する可能性がある。
王委員はまた、米大統領選挙でバイデン民主党候補が勝利した後、初めて中韓関係に対するメッセージを出す可能性があり注目される。
同盟を強調するバイデン政権が発足すれば、中国を牽制するために‘日米韓3国同盟‘の復元に乗り出すと予想され、このため韓国との同盟強化および日韓葛藤の仲裁にも努力を傾けるものとみられる。中国政府としてはバイデン政権発足前に中韓関係を強化し、日中韓3カ国の協力を固める必要性が提起される。
王委員は昨年12月に訪韓し「最近、世界の安定と平和への最大の脅威は、一方主義が国際秩序を破壊し、覇権行為で国際関係の準則に挑戦することだ」とし、米国の自国優先主義を心から批判した。
さらに8月には中国の外交を統括する楊潔篪中国共産党外交担当政治局委員が訪韓し、米中関係に対する中国側の立場を説明し、「中韓は互いに重要な隣国であり、協力のパートナー」という点を強調し、米国の対立局面で韓国への期待感を示した。
このため、王委員が新たに発足するバイデン政権を狙って韓国政府にどのようなメッセージ伝えるのか注目される。
文大統領は昨年12月に北京で開かれた中韓首脳会談で「来年近いうちにソウルでまたお会いできることを期待する」と習主席の速やかな訪韓を要請し、習主席がこれを受け入れた。以後習主席は、5月文大統領との首脳通話で「今年中に訪韓することに対する固い意志は変わっていない」と強調した。
8月に楊潔篪委員が訪韓し、「習主席が優先的に訪問する国は韓国」とし、習主席の訪韓を早期に実現させることで合意した。
現在、国内の新型コロナウイルスの拡散傾向を考慮すれば、習主席の訪韓だけでなく、日中韓首脳会議も容易ではない。しかし、一部では、習主席の訪韓意志がしっかりしていれば、済州島で新型コロナウイルス隔離地域を作り、中韓首脳会談を行うことができるという観測も提起されている。
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