韓国医療陣「市民の日常を止めなければ感染拡大は止まらない」(画像提供:wowkorea)
韓国医療陣「市民の日常を止めなければ感染拡大は止まらない」(画像提供:wowkorea)
韓国政府が首都圏の「社会的距離の確保」レベルを引き上げ、ソウル市は「午後9時以降ストップ」を呼びかけるなど、防疫対策を強化しているが、新型コロナウイルス感染者の増加が止まらない。

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すでにあちこちで感染が広がっている上、市民らの日常は戻っているだけに、早い時期に感染者が減少する可能性は低いとの見方が多数だ。専門家らは防疫レベルをさらに引き上げたり、検査件数を大幅に増やさなければならないと助言している。

9日ソウル市によると、この日午前0時基準でソウル地域の新型コロナウイルス感染者数は前日より270人増加した1万932人だ。今年6月30日基準のソウルの総人口972万846人の0.1%を超えている。10万人当たりの発生率でみると112.3人だ。

ソウル市のある関係者は、「多くの市民が集まりを自粛しているが、午後9時以前に『短く深く』酒を飲むケースも非常に多いようだ」とし、「内部でも今回の措置が弱いという評価があるが、営業中断で被害を受ける小商工人や自営業者の支援策も明確になく、特段の対策を行うことも難しい」と話している。

梨花女子大学木洞病院・呼吸器内科のチョン・ウンミ教授は、「完全なシャットダウンができるなら早い時期に状況が良くなるかもしれないが、今も営業禁止された少数の業種を除けば市民らの日常生活は正常に戻っている」とし、「冬という季節的な要因も非常によくない」と話している。

また、「感染者数は氷山の一角であり、その下の無症状感染者が社会全般に非常に多くいる」とし、「迅速抗原検査を適用し、広範囲に何度も検査しなければ今の危機を早く克服することはできない」と付け加えた。

最近の感染者急増はすでに「覆水盆に返らず」だとの指摘も出ている。高麗大学九老病院・感染内科のキム・ウジュ教授は、「感染病を抑えるのはタイミングが重要だが、すでに雪だるまのように感染者が増え、どんな対策を講じてもすぐに改善させるのは難しいだろう」と評価した。

キム教授は、「1年近く新型コロナウイルスと闘う過程で市民らの警戒心が低下しており、防疫規則を守らない人は何をしても守らない」とし、「感染者急増により医療システムの崩壊を防ぐには、今でも防疫レベルを3段階に引き上げるべきだ」と強調した。

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