◇コロナ死者8人増・重症者23人増 病床不足が現実に 韓国で新型コロナウイルスの感染拡大が深刻化するなか、重症者と死者の数も急激な増加傾向を示している。中央防疫対策本部によると10日午前0時現在の危篤・重症者は前日から23人増え、172人と集計された。死者は8人増え、計564人となった。重症者が連日増えていることで、受け入れ可能な病床数は次第に少なくなっている。専門家らは、重症者向けの病床が不足することで他の病気で治療が必要な患者にまで影響が及ぶことを懸念している。◇文大統領支持率37.1% 2週連続で最低更新 世論調査会社、リアルメーターが発表した文在寅(ムン・ジェイン)大統領の支持率は前週より0.3ポイント下落した37.1%となり、前週に続き就任後最低を再び更新した。不支持率は0.8ポイント上がった58.2%となり、就任後最高。文大統領の支持率下落には秋美愛(チュ・ミエ)法務部長官と尹錫悦(ユン・ソギョル)検事総長の対立、新型コロナウイルス感染の再拡大などが影響したとみられる。◇新捜査機関の設置法改正案 国会で可決 国会は10日、本会議を開き、政府高官らの不正を捜査する独立機関「高位公職者犯罪捜査処(公捜処)」設置法改正案を賛成多数で可決した。改正案は処長候補の推薦を巡り、野党の拒否権を無力化する内容が盛り込まれ、最大野党「国民の力」が強く反発していた。公捜処は検察改革の一環として、文在寅政権が設置を目指している。◇50年に「CO2排出
ゼロ」へ 文大統領がビジョン宣言 文在寅大統領は10日夜、生放送を通じて2050年までに二酸化炭素(CO2)の排出を実質ゼロにする炭素中立(カーボンニュートラル)に取り組む「2050大韓民国炭素中立ビジョン」を宣言する。青瓦台(大統領府)は、国連の温室効果ガス削減政策に従い、欧州連合(EU)、中国、日本など世界の主要国が炭素中立を宣言しているとして、文大統領の宣言により韓国も国際社会の努力に積極的に加わると説明した。
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