2019年の鐘突きの様子(資料写真)=(聯合ニュース)
2019年の鐘突きの様子(資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国のソウル市は新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、今年の大みそかは普信閣(鍾路区)での行事「除夜の鐘突き」を開催せず、代わりに過去の行事の映像を放送、配信する。同市は29日、例年の人出に合わせたバス・地下鉄の運転時間延長や普信閣一帯の通行規制を今年は実施しないと明らかにした。それでも普信閣に出かける市民はいると予想されることから、市の安全対策チームが感染防止や文化財保護にあたる。

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 市主催の「除夜の鐘突き」の中止は1953年の開始以来初めて。

 今年は動画投稿サイトのユーチューブや公営放送などを通じ、過去の鐘突きの場面を編集した映像を配信、放送する。また、俳優イ・ジョンジェ、女優パク・チニのほか、小規模事業者、就活生、教師、生徒・学生などからの応援メッセージも流す。

 徐正協(ソ・ジョンヒョプ)市長権限代行は「1953年から一度も欠かすことのなかった行事の舞台を普信閣からオンラインに移さなければならないが、皆さんの健康と安寧を祈る気持ちはより大きな響きとなる」と述べた。

 1986年からは一般の人も鐘突きに参加している。参加者の最年少は11歳、最高齢は102歳。2018年には平昌冬季五輪・パラリンピック公式マスコットのスホランとバンダビ、19年には韓国教育放送(EBS)の人気キャラクター、ペンスも登場した。


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