「いくら払えばいいんだ?」
去る2000年に放映されたKBS 2TVのドラマ『秋の童話』で、ウォンビンが口にするセリフだ。このセリフは流行語となり、今でも耳にするほどである。この作品以前、彼をスターダムにのし上げたKBS『コッチ』でも反抗的な高校生を演じ、注目を集めた。
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では、現在上映中の映画『マイ・ブラザー』でのウォンビンはどうだろうか。
「この映画では、特に神経をすり減らすようなことはなかった。(シン)ハギュン兄さんとは、『ガン&トークス』で共演したことがあるからか、『コッチ』を撮った時みたいに、体にぴったりの服を着たような安心感があった。後輩の面倒をよくみる、いい先輩」とはウォンビンの弁。純朴な釜山の青年に変身してはいても、彼はやはり、強い眼差しと柔らかな笑顔で、カリスマ性溢れる魅力を放っている。
実際にウォンビンのカリスマ性を金に換算したら、いくらになるのだろうか。
“ウォンビン=王子様?”
27歳。ウォンビンは「若いうちに何もかもを手に入れた」という印象が強い。例を挙げれば、物質的な恩恵と名誉である。彼と同じ歳の一般の人々に比べれば、多くのものを得ているということは、避けようもない事実だ。彼は王子様なのだろうか?いや、違う。40代になったら田舎の生活を満喫したいという、純朴な青年である。
「僕と歳の近い友人に比べ、多くのものを手に入れているということは確か。でも、他の人がやっていることで、僕にはできないことも多い。たとえば、自由に国内旅行をするとか、フラフラあちこち歩き回るとか。人生そのものが不自然になってしまったと思う。だけど、僕が演技者としての道を選んだ以上、これは受け入れなければならないことだと思う」
だとしたら、不自然な人生と引きかえに手に入れた“俳優”としての人生は、彼にとってどんな価値があるのだろうか。
「デビュー当時は、芸能人という職業について、“本当にこれが自分の天職なんだろうか”と何度も考えた。作品を作る時、スランプに陥る度に“いっそのこと肉体労働でもやろうか。こんな仕事はとてもできない”と悩みもした。だけど、僕を愛してくれるファンがいるから、今までやってこれたんだ」
“ウォンビン=プレイボーイ?”
ウォンビンとプレイボーイ。果たしてどんな関係があるのだろうか。大いに関係がある。プレイステーションとスポーツをプレイすること、それこそが彼の趣味だ。オフの日になると、彼は友人たちとともにプレイステーションゲームを楽しんでいる。「ゲームに熱中しすぎて、食べるのを忘れていたこともある」というのは、彼の友人たちの弁。
彼のパーフェクトな肉体の秘訣であるスポーツは、彼にとって欠かせないものだ。テニスや有酸素運動は、やはり彼が余暇を楽しむ方法である。
さらにもうひとつ欠かせないのが、釣りだ。集中力を高める釣りは、彼に心の安らぎを与えてくれ、ストレスを解消してくれる。京畿道一帯の釣堀で、帽子を目深にかぶって釣りに熱中している人がいたら、それはウォンビンである。
“ウォンビン=家族ドラマ専門俳優?
「家族愛を描いたものの方が、ラブストーリーよりいい」
KBSドラマ『コッチ』映画『ブラザーフッド』そして『マイ・ブラザー』。いずれも彼の出演作だ。
彼は、『ブラザーフッド』を撮影中、『マイ・ブラザー』のシナリオを読み、すぐさま出演を決めた。彼が特別に家族愛を素材にした映画やドラマに魅力を感じるのには、理由があるのだろうか。だとしたら、彼の本物の“兄貴”はどんな存在なのだろうか。
「僕にとって兄は、僕を見守ってくれる人。信頼と大きな力を与えてくれる存在。それと、面白いことに、兄も家族の物語の方が他の話より面白いって。いつ変わってしまうかも分からない異性の愛より、家族の変わらない愛情を演じる方がいい」
『マイ・ブラザー』は、ひとつ違いの兄弟の葛藤と和解、そして家族の愛を描いている。ウォンビンは劇中、兄であるシン・ハギュンと同じ女子高生に恋してしまい、映画の楽しさを倍増させている。
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