社会的距離確保の調整案発表まであと1日…専門家「緩和は時期尚早」、事業主「1時間延長して」=韓国(画像提供:wowkorea)
社会的距離確保の調整案発表まであと1日…専門家「緩和は時期尚早」、事業主「1時間延長して」=韓国(画像提供:wowkorea)
韓国政府は31日、新型コロナウイルス感染症関連の社会的距離確保の段階調整案を発表する予定だが、専門家らは現状を考慮すれば緩和は時期尚早だという考えを伝えた。

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距離確保の段階を調整するかどうかに最も敏感な自営業者らは、専門家の見解に同意しながらも、より強力な規制に対しては反対の考えを伝えた。一部では、営業時間をさらに1時間延長する案を望む声も出ている。

◇専門家「感染者は依然として多い…距離確保の緩和は早い」

感染内科の専門医らは30日、<ニュース1>との通話で、現在の感染傾向を考慮すると、距離確保の緩和措置は容易ではないだろうとした。依然として感染が起こっているためだ。

17日から30日まで(2週間)、1日当たりのコロナ新規感染者は、520 → 389 → 386 → 404 → 400 → 346 → 431 → 392 → 437 → 354 → 559 → 497 → 469 → 458人だ。1週間平均の地域発生感染者は424.3人だ。これは距離確保2.5段階基準である週平均400~500人に該当する数値だ。

このため、現在のような2.5段階を維持すべきだというのが専門家らの共通した意見だ。チョン・ウンミ(千恩美)イデ(梨大)モクドン(木洞)病院呼吸器内科教授は「拡散傾向が続いている」とし「距離確保の段階は現在の状態(2.5段階)を維持する必要がある」と述べた。

千教授は、昨年のチュソク(秋夕:韓国のお盆)と比べて、少なくとも旧正月の連休までは、距離確保2.5段階を維持すべきだという意見を示した。また「昨年の秋夕の場合、地域発生は多くなかったが、今は地域発生が多く、無症状や軽症感染者も地域社会にいる可能性が高い」とし「旧正月の連休以後、減少傾向によって距離確保の段階を緩和できる」と述べた。

コリョ(高麗)大クロ(九老)病院感染内科のキム・ウジュ教授は「政府が定めた判断基準に従えばよい」と述べた。1日当たりでは2.5段階基準に該当する感染者が発生しており、現在の段階を維持しなければならないということだ。

高麗大アンサン(安山)病院感染内科のチェ・ウォンソク教授は「感染内科の観点から見ると(社会的距離確保の段階を)緩和してはならない」とし「ただし、長期のコロナ事態により、自営業者の困難、国民の疲労度が上昇した点などを政府が総合的に考慮して、決定しなければならない」と提言した。

◇自営業者はコロナの不安には同意…距離確保の強化には反対

距離確保の段階に最も敏感な自営業者らも同様に、最近のコロナの拡散傾向には危機感を感じていた。ただし、距離確保の措置がさらに強化されることには反対の考えを明らかにした。むしろ、営業時間の1時間延長を望む声が聞こえてきた。

オ・ソンヨン全国スポーツジム館長協会長は「できれば正常に戻ってほしい」と希望しながらも、「感染者は引き続き出ている。拡散傾向が強まれば、ジムなど自営業者の危機は大きくなるだけに、政府は適切な防疫段階について考慮してほしい」と話した。

オ会長は、営業時間の緩和などについての必要性を話したが、現在の拡散傾向を抑えるのが先だと述べた。

ソウルでカフェを運営するイ某さんも「拡散傾向が大きくなると人々の活動が減り、結局は営業に支障を及ぼす」とし「現段階の距離確保措置は必要だと思う」と述べた。

自営業者らは、コロナを懸念しつつも距離確保の強化には反対した。

オ会長は「規制を強化すれば自営業者の困難はさらに大きくなる」とし、全国カフェ社長連合会のコ・ジャンス代表、ピラティス・フィットネス事業者連盟のパク・ジュヒョン代表らも同じ意見を伝えた。

彼らは営業時間の拡大を希望した。コ代表は「午後9時までは店内での飲食が可能だが、売上増大の効果は思ったより多くない」とし「営業時間を1時間延ばしてほしい」と話した。パク代表も「室内体育施設も1時間延長されるとありがたい」と話した。

1時間延長に対する専門家の意見は分かれた。キム・ウジュ教授は「1時間延長は不可能ではない。自営業者の営業などを考えれば可能だ」と述べた。キム教授は同時に選別診療所の拡大などを通じて、無症状や軽症感染者を早期に発見するための努力も強調した。

一方、千恩美教授は「1時間の延長は可能だが、夜間の営業時間を延長すると酒席などが増え、防疫に支障を及ぼす可能性がある」と懸念した。

チェ・ウォンソク教授は「距離確保を緩和するだけで防疫に危機が発生する可能性がある」とし「政府が総合的に判断しなければならない」と述べた。

一方、現行の社会的距離確保段階(首都圏2.5段階、非首都圏2段階)は明日31日に終了する。政府は当初、距離確保の調整案を29日に発表する予定だったが、最近になり感染者数が増えたため、発表を終了日の31日に延期した。

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