韓国与党「産業災害聴聞会に出席しないポスコ会長、国民を欺く厚顔無恥」

韓国の共に民主党は19日、国会環境労働委員会産業災害聴聞会に出席しないことを通知したポスコのチェ・ジョンウ（崔正友）会長に対する批判のレベルを高め、圧力に乗り出した。国会環境労働委員会の一部では、崔会長が出席しない場合、今後‘ワンポイント聴聞会’を開催すべきだという主張も出ている。

キム・ヒョンジョン の最新ニュースまとめ

パク・ホンベ共に民主党最高委員はこの日、最高委員会で「協力会社職員の死亡事故現場を訪問して謝罪し、しばらくは悔やんでいるように見えたが、診断書1枚を差し出して産業災害聴聞会には出席しないと通報してきた」とし「産業災害で死亡した故人たち、今も産業災害と隣り合わせのままで働いているポスコの労働者たち、さらには韓国国民を欺瞞する厚顔無恥で破廉恥な行為」と猛烈に非難した。

パク最高委員は続いて「5年間で42人の労働者が死んでいくのを見ても一抹の責任感も感じない崔会長のような経営者には、懲役1年以上または10億ウォン（約9378万円）以下の罰金、それさえも安全担当理事に責任を転嫁して抜け出せる現行の重大災害法では足りない」とし「重大災害法をより実効性ある法に改善できるよう努力する」と強調した。

さらに、雇用労働部と筆頭株主である国民年金の基金運用委員会委員長である保健福祉部長官の積極的な措置と株主権の行使を呼びかけた。

ノ・ウンレ（盧雄來）共に民主党最高委員は「ハンポ（韓寶）のチョン・テス（鄭泰守）の悪臭がする」と直撃弾を飛ばした。

盧最高委員はこの日、自身のフェイスブックに「数日前に産業災害での死亡現場を初めて訪れて対国民謝罪の‘ショー’をしたかと思うと、急に腰がおかしいとか言って仮病を使っているのは、聴聞会を避けるための小細工にすぎない」とし、このように述べた。

盧最高委員は「出席に応じない場合、同行命令を通じて強制的に聴聞会に出席させ、無念の死を遂げた44人の労働者の死を明らかにする」と強調した。

キム・ヒョンジョン共に民主党労働報道官も論評を出し、聴聞会の出席と産業災害予防に向けた真正性のある対策づくりを求めた。

キム報道官は論評で「産業災害聴聞会に出席しないのは国会と国民を愚弄する無責任な行動」とし「ポスコは産業災害死亡事故がよく起こる重大災害企業の1つで、国民を代表する国会の聴聞会出席を要求されたことを肝に銘じなければならない」と指摘した。

続いて「産業災害を防ごうとする努力と責任の対象に、ポスコだけは例外ということはない」とし「産業災害予防のための国会聴聞会を無視したり、回避してはならず、国民の前で約束した産業災害予防のための積極的な投資も実践しなければならない」と付け加えた。

一方、国会環境労働委員会は22日、産業災害多発企業の代表取締役9人を証人として呼んで聴聞会を開く。崔会長は欠席理由書を提出し「チャン・インファ（張仁和）社長が証人として出席し、証言する案を要請する」と述べた。