【ソウル聯合ニュース】韓国の現代自動車と子会社の起亜が今年、中国市場で競争力ある新車を投入し81万7000台を販売する目標を掲げた。次世代の電気自動車(EV)専用プラットフォーム(車台)を初めて採用した「アイオニック(IONIQ)5」も早ければ年内に中国で発売し、中国市場での再飛躍を図る計画だ。 業界によると、両社の今年の中国での目標販売台数は現代が56万2000台、起亜が25万5000台の計81万7000台で、昨年の販売台数66万4744台(現代44万177台、起亜22万4567台)より約23%高めに設定した。 両社の中国での販売台数は2016年に計179万2022台だったが、17年は米国の最新鋭地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD、サード)」の在韓米軍配備に対する中国の反発の影響で114万5012台に急減した。中国メーカーとの激しい競争も一因となり販売台数は減り続けたが、昨年は減少傾向が底を打ち、下半期からファンダメンタルズ(基礎的条件)の革新を通じて販売競争力の改善を進めており、今年は巻き返しできると見込んでいる。 現代は今月1日に中国でセダン「名図」の新型モデルを発売したのに続き、上半期中にEVモデルも発売する予定だ。下半期に小型多目的車(MPV)を、年内にアイオニック5を発売する計画だ。 アイオニック5を巡っては、中国で生産する可能性もあるとの見方が出ているが、現代はまだ方針を決めていないという。 今年は現代の高級車ブランド「ジェネシス」も中国で発売する。起亜も下半期に多目的レジャー車(RV)「カーニバル」の新型モデルを発売する予定だ。 現代自動車グループは今年、中国主要都市で燃料電池車(FCV)「NEXO(ネッソ)」をテスト運行し、燃料電池中型トラックを発売する計画だ。 今月2日には中国・広州でFCV生産法人「HTWO広州」の起工式を開き、初の燃料電池システム海外生産基地の建設を本格化させた。同グループが100%出資したHTWO広州は来年下半期の完工を目指している。生産能力は年間6500基を目標としている。 中国は35年までにFCV100万台普及を目標に掲げており、世界最大級のFCV市場となる見通しだ。現代・起亜は技術のリーダーシップを土台に市場を先取りする計画だ。
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