ソウル市、新型コロナで生計の危機にある芸術家に「1人当たり100万ウォン」支給

ソウル市は新型コロナウイルス事態の長期化で生計が苦しい芸術家1万人に1人当たり100万ウォン（約9万6000円）ずつ、計100億ウォン（約9億6000万円）規模の「芸術家緊急災難支援金」を支給すると、30日明らかにした。

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「社会的距離の確保」などの防疫指針により文化施設が一斉に休館し、公演・展示・イベントなどが次々と中止されたことで、文化芸術界は深刻な危機に直面している。

韓国文化観光研究院の調査によると、昨年の文化芸術界の被害規模は1兆5717億ウォンと推定される。

ソウル市は、仕事を失い収入が急減したことで生活が苦しくなった芸術家らが、現在の危機を克服し創作活動を続けることができるよう、緊急災難支援金を支給する。

支給対象は、△ソウル居住、△芸術活動証明確認書の保有、△世帯員の中位所得120%以下である芸術家だ。

ソウル市のユ・ヨンシク文化本部長は、「創作活動が中断され多くの芸術家らが生計の危機にあるが、被害証明が難しく各種支援事業から外れる場合が多かった」とし、「今回の緊急災難支援金で最小限の条件を満たした低所得の芸術家らが安定的に芸術活動を続けられることを願う」と話している。