韓国の2020年発電状況「石炭発電は“減少”したが、原発・複合発電は“上昇”」(画像提供:wowkorea)
韓国の2020年発電状況「石炭発電は“減少”したが、原発・複合発電は“上昇”」(画像提供:wowkorea)
昨年 韓国の石炭発電は、新型コロナウイルス感染症事態による電力需要の減少と大気汚染抑制のための石炭火力使用制限により、前年対比で13%減少し、2000年以降の最大減少幅を記録した。反面 石炭発電減少の半分は原子力発電で代替し、ガス・石油の複合発電も増加した。一方 新再生総発電量はむしろ減少し、2050年の炭素中立(カーボン・ニュートラル)目標と脱原発政策とは相反する動きをみせていることがわかった。

100% の最新ニュースまとめ

英国の気候・エネルギーシンクタンク“Ember”と気候ソリューションが発表した「2021グローバル電力生産報告書」によると、昨年における韓国の石炭発電は13%減少し、2000年以降の最大減少幅を記録した。

しかし 昨年における韓国の1人当たりの電力需要は10.5MWh(メガワット)で、オーストラリア(9.9MWh)を越え アジア・太平洋地域のG20国家のうちで最も高い国となった。これは 昨年の世界平均である3.3 MWhの3倍以上であり、G20のうち カナダ(15 MWh)と米国(12.4MWh)に次ぐ高い数値である。

また Emberは、韓国の高い化石燃料依存の原因のうちの一つとして、低い再生エネルギー発電の割合をあげた。韓国は新再生発電の割合が、G20のうち ガスと石油発電だけで100%の電力を供給しているサウジアラビアに次ぐ2番目に低い国である。

2020年 韓国の電力生産のうち、新再生エネルギーは6%、風力・太陽光発電は3.8%を占めている。これは 全世界の平均(9.4%)をかなり下回っている。G20のアジア諸国の風力・太陽光発電の割合は 日本が10%、中国が9.5%、インドが8.9%で、全世界の平均に近い割合である。

Copyrights(C) Edaily wowkorea.jp 96