芸能人の社会的影響力が、ある瞬間から急速に大きくなりながら、彼らも“公人”と称し始めた。もちろん“公人”を漢字そのままに解説したように、“公的なこと”を行ってはいないが、政治・経済・社会といった人々たちにも劣らない影響力を発揮しており、一般的に“公人”の範疇に含んで認識する。こうした認識のせいで、芸能人がローン会社のCMに出演することについても、視聴者やファンの批判の声は高まっていくし、彼らの不法行為1つ1つに、大衆は公正なものさしを厳しく突きつけようとするのだ。

PSY の最新ニュースまとめ

とくに最近、社会的に論争を起こしたり、物議をかもした芸能人たちのCM出演に対し、ネティズン(ネットユーザー)の批判が一段と高まっている。広告が資本主義社会に及ぼす影響力が莫大なため、こういう芸能人たちの広告出演は、単なる“金儲け”とだけ考えるべきではないというものだ。

まず、芸能人の出演で非難の矢を浴びているローン会社のCMに、夫人と一緒に出演したチェ・ミンス。去る5月、現行法に反するバイクを運転し論議をかもし、記者会見を自ら要望して「不法改造を依頼した事実はなく、不法改造の代価として1000万ウォンを支払った事実もない」と主張しながら、警察関係者を相手に法的責任を問うと伝えた。しかし当時、ネティズンたちはチェ・ミンスの主張に簡単に納得しなかった。自身のバイクが現行法に反する不法改造がなされた事実を知らなかったということが、話にならないというもの。このような状況でローン会社のCMに出演し、ネティズンを戸惑わせた。

去る2月に無免許飲酒運転の容疑で立件されたイ・ヒョヌもまた、ヒュンダイ自動車の<グランド スターレックス>のCMモデルとして登場、今現在もネティズンの非難を浴びている。当時ネティズンは「飲酒運転の前歴を持った人間が勧める車を買えというのか。気は確かか」「CMはイメージ第一なのに、イメージにふさわしくないモデルを起用するのが、新しい広告戦略なのか」と、ヒュンダイ自動車とイ・ヒョヌを批判した。しかし、ヒュンダイ自動車はこうした批判にも屈さず、去る15日、イ・ヒョヌを継続してモデルとして起用することにしたと発表した。

結婚後、2児の父になる矢先に再入隊の境遇に置かれているPSY(サイ)。「サグン(安いな)」というキャッチフレーズでよく知られているPSYの国際電話CMは、軍の再入隊論争により「見たくないCM」に転落した。軍のイメージと国際電話のイメージにあまり関係がなくても、ただPSYが登場したという理由だけで否定的に認識されているもの。「サグン」という流行語とPSYがよく似合っているという評価を受けたCMが、一瞬にして批判の矢を浴びているのだ。PSYの国際電話CMは、契約満了期間の9月を待たず、すべて中断されることが決まった。

性格はやや異なるが“生放送の涙の演出”論争を巻き起こしているコメディアンのキム・ミリョもまた、CMを通じて非難の矢を受けている。ローン会社のCMでに彼女が歌った“無利子ソング”がヒット(?)しているのが原因だ。歌手を夢見ているという彼女のヒット曲が、“無利子ソング”という点で、ネティズンたちの視線は冷たい。“マダム”(<ギャグだ!>コントのキャラクター)で、あっという間にスターダムにのし上がった彼女だっただけに、最近の批判はキム・ミリョにとって、危機であるという主張が出ている。

あるCM界関係者は「CMでの収益が莫大だとしても、芸能人がCMに出演することについて、もう少し慎重になる必要がある」「また、広告主の立場でも単純に自社の商品広報ではない、社会の新しいイメージを作ると考え、芸能人の出演を決めなくてはならない」と指摘した。

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