蔚山市内で行われた洋上風力発電に関する報告会で発言する文大統領=6日、蔚山(聯合ニュース)
蔚山市内で行われた洋上風力発電に関する報告会で発言する文大統領=6日、蔚山(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は6日、南東部・蔚山市が推進中の浮体式の洋上風力発電施設の建設事業に関連し、「大規模な洋上風力施設はエネルギーの転換や、(温室効果ガス排出量を実質ゼロにする)『カーボンニュートラル(炭素中立)』に向かう近道だけでなく、未来の成長エンジンになる」として、「(同施設が完成すれば)洋上風力の5大強国に近づく」と強調した。この日蔚山市内で行われた洋上風力発電に関する報告会で述べた。 蔚山市は2030年までに計36兆ウォン(約3兆5000億円)を投じて、ソウル市の面積の2倍に達する浮体式の洋上風力発電設備を建設し、576万世帯が使用できる6ギガワット(GW)の電力を生産する計画だ。  文大統領は「世界各国は今、再生可能エネルギーとして浮体式の海洋風力発電に注目している」とし、「世界の市場規模は今後10年間で100倍程度成長する」と見通した。 また同施設の経済効果について、「21万人分の雇用が創出される」とし、「年間930万トンの二酸化炭素(CO2)を削減し、政府が目標に掲げた2030年時点の海洋風力発電量12ギガワットの半分を達成する」と説明した。 その上で、「生産された電力の20%を活用すれば8万4000トンの(生産時にCO2と排出しない)グリーン水素を作ることができる」とし、「蔚山市は2030年に世界最高の水素都市に飛躍し、韓国の炭素中立をけん引することになる」と述べた。
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