「裸男の白菜掻き回し」映像の余波で「中国産キムチ」の輸入量が激減…国産業者に予想外の利益も=韓国(画像提供:wowkorea)
「裸男の白菜掻き回し」映像の余波で「中国産キムチ」の輸入量が激減…国産業者に予想外の利益も=韓国(画像提供:wowkorea)
韓国において、中国産キムチの輸入が激減している。いわゆる「裸の白菜」映像がオンライン上に拡散してから、中国産キムチを避けるようになったとの分析だ。これにより、国産キムチの需要が高まり、生産業者が“予想外の”利益を得ている状況だ。

 19日、韓国食品業界によると、関税庁輸出入貿易統計が集計した先月の中国産キムチ輸入量は1万8077トンだった。前月(3月)の2万5247トンから約28.4%減少し、昨年同期の1万9453トンに比べても約7.1%減った水準だ。これは2016年7月(1万7513トン)以降、最も少ない数値となる。

 最近、中国産キムチの輸入量が大きく減少した理由は韓国内消費者の拒否感が高まり、不買運動に繋がったためと見られている。

 先月、オンラインコミュニティーやSNSを中心に、中国で裸で白菜を塩漬けにする不衛生な製造過程が映し出された、いわゆる「裸の白菜」映像が拡散し、社会的イシューとなった。消費者は自発的に中国産キムチを扱う飲食店に行かなかったり、中国産キムチを購入しなかったりと、不買運動を起こした。

 飲食店などで客が中国産キムチを避けるようになり、店側の立場としては仕方なく価格の高い国産キムチに変更、あるいはキムチを無料提供しないなどの対策をとるケースが増加した。韓国で中国産キムチは、家庭用ではなく飲食店などの業務用として主に消費されており、中国産キムチの需要が激減しながら輸入量も大きく落ちたということだ。

 自然と国産キムチの需要が増加の一途をたどり、主に外食業界に納品するキムチ生産中小企業などは高まる需要により、工場の稼働率を高めている。そこで、政府の中小ベンチャー企業部とサムスン電子が協力し、23のキムチ業者にスマート工場の構築を支援。キムチ製造の自動化によって人件費などが削減され、安い中国産キムチと同等の原価競争力を確保できるという評価だ。

 また、スーパーなどに家庭用キムチを卸している大企業も、市場状況を注視している。家庭用キムチはすでに国産が多いのは事実だが、中国産の不買運動の余波で売上増加が期待できるからだ。


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