特許庁によると、環境汚染を防ぐためのマスク関連技術に対する特許出願が、新型コロナウイルスの大流行が始まった昨年は112件で、2011年から2019年までの年間1~13件に比べ飛躍的に増加した。これは新型コロナウイルスの大流行以降に使用済みマスクの廃棄量が大きく増えたことで、環境汚染の深刻さを認識し、技術的な解決法を探った努力の結果とみられる。2011年から昨年までのここ10年間で、環境汚染防止の側面から特許出願されたマスク関連技術は計143件だ。マスク素材原料からマスクの構造・機能、製造、廃棄、およびリサイクル関連技術全般において、環境問題を解決しようとする発明が続けられている。
技術別の出願の割合をみると、生分解性素材14件(10%)、繰り返し使用できるマスク104件(73%)、使用済みマスクの収去・処理21件(15%)、使用済みマスクのリサイクル4件(3%)、などと調査された。最も高い割合を占めている「繰り返し使用できるマスク」は、技術がすでに商品化されている分野で、新型コロナウイルス大流行以前にも出願されてきた。特に、最近は環境にやさしい新素材、廃棄物資源化関連の技術がマスク分野でも活用され、環境汚染防止効果がより改善されている。
出願人別では、個人(71.3%)、企業(27.3%)、大学・研究所(1.4%)などと、個人による出願の割合が高いと集計された。個人がマスクを日常的に使用するため、経験を通じて得たさまざまなアイディアが特許出願につながっていると解釈される。
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