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両首脳は会議の会場であいさつを交わし、夕食会でも1分ほど対面したとされるが、会談は開かれなかった。
文大統領は別の首脳との会談については、「ドイツのメルケル首相とは(新型コロナウイルス)ワクチン開発協力について意見交換し、オーストラリアのモリソン首相とは水素経済協力、欧州連合(EU)のミシェル大統領、フォンデアライエン欧州委員長とはグリーン・デジタル協力で一致した」と紹介。「フランスのマクロン大統領とも先端技術と文化・教育分野での協力を約束した。アストラゼネカの最高経営責任者とはワクチン生産協力について議論した」として、「大変意味があった」と評価した。
また、「われわれは国の品格と国力に見合う役割を約束し、とりわけ先進国と開発途上国の懸け橋の役割を強調した」と伝えた。
文大統領は「二つの歴史的な事件が心に留まった」とし、1907年にオランダ・ハーグで開催された万国平和会議と朝鮮半島の分断が決まった1945年のポツダム会談に言及。「(万国平和会議当時)日本の外交侵奪を知らせるため、シベリア横断鉄道に乗ってハーグに到着した李儁(イ・ジュン)は会場にも入れなかった」とし、「(ポツダム会談では)われわれの意見も出せず、大国の決定で運命が左右された」と振り返った。その上で、「韓国は世界10位圏の経済大国となり、世界で最も成熟した国民が民主主義、防疫、(二酸化炭素の排出を実質ゼロにする)炭素中立(カーボンニュートラル)のために行動する国となった。今やわれわれは自ら運命を決める国になった」と強調し、「多くの国がわれわれとの協力を望んでいる。実にうれしい国民の成就」とつづった。
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