【ウィーン、ソウル(共同取材団)聯合ニュース】オーストリアを国賓訪問中の文在寅(ムン・ジェイン)韓国大統領は14日午前(現地時間)、首都ウィーンのホーフブルク宮殿での歓迎式に続き、ファンダーベレン大統領との会談に臨んだ。両大統領は両国を「第4次産業革命時代に最適な協力パートナー」と見なし、オーストリアの科学技術力と韓国の商用化・産業化の推進力を組み合わせ、持続的に協力していくことで一致した。 オーストリアは基礎科学分野で17人のノーベル賞受賞者を輩出し、世界シェアがトップ3の高い技術力を持つ中小企業も116社を数えるなど、科学技術大国として認められている。 文大統領はまた、新型コロナウイルスの感染拡大が続く中でも両国間の貿易が拡大傾向を維持している点を評価しながら、今後も互恵的な貿易に努めることを呼び掛けた。 さらに朝鮮半島の平和定着に向けた韓国政府の取り組みを説明した上で、核軍縮・不拡散の議論を主導するオーストリアに引き続き支持を求めた。これにファンダーベレン大統領は変わらぬ支持を改めて表明した。 両首脳は、二酸化炭素の排出を実質
ゼロにする炭素中立(カーボンニュートラル)のビジョン実現を目指し、緊密に協力することでも一致した。 1892年の国交樹立後、韓国大統領によるオーストリア訪問はこれが初めて。文大統領は15日まで滞在する。
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