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警察は22日、‘李容九元法務部次官によるタクシー運転手暴行事件’の真相調査結果に対する警察捜査審議委員会を開催し、当時、事件を担当して特定犯罪加重処罰法(特加法)上の特殊職務遺棄の嫌疑が持たれている瑞草警察署の課長とチーム長を不送致とした。
捜査審議委員会は法学部教授3人、法曹人2人、捜査専門家2人、社会人1人などの外部委員8人と内部委員3人の計11人が参加して議論し、このような決定を下した。
これに先立ち、警察は事件を最初に担当したB警査を特加法上の特殊職務遺棄の嫌疑で検察に送致したものの、同じ嫌疑で立件された担当刑事課長とチーム長に対しては嫌疑が不明であり、送致するかどうかは捜査審議委員会に任せていた。
李元次官は、弁護士だった昨年11月6日、酒に酔ってタクシーの中でタクシー運転手A氏の胸ぐらをつかんで暴行した嫌疑を受けている。それだけでなく、事件の2日後、李元次官はA氏に会い、タクシーの防犯カメラに録画された映像の削除を要求したという。
警察はA氏が処罰を望まないという意思を明らかにしたとして、昨年11月12日、この事件を‘公訴権なし’で内部捜査を終結させた。
しかし今年1月、A氏が「携帯電話で撮影した防犯カメラの映像を警察に見せたが、事件から5日後の11月11日に担当警察官が『映像を見なかったことにする』と言った」という事実が明らかになり、警察は李元次官に対して手抜き捜査をしたのではないかという疑惑が浮上した。
当初、警察は「李元次官が弁護士だということを知っていただけだ」と主張した。しかし、事件当時、李元次官が公捜処の初代候補に挙がっていた事実を警察が知っていたことが明らかになり、「手抜き捜査」の疑惑が強まった。
しかし警察は李元次官に対する‘手抜き捜査’の背景に警察上層部からの圧力や請託はなかったと判断した。ただし、事件当時の担当署長・課長・チーム長に対しては、報告義務違反および指揮・監督の不行き届きなど、責任についての監察を調査する方針だ。
一方、警察はA氏に金を渡して「防犯カメラの映像を削除してほしい」と要請した李元次官を証拠隠滅教唆の嫌疑で、また金を受け取ってこれを削除したA氏を証拠隠滅の嫌疑で検察に送致することにした。
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