ソウル市、古い老人ホームを「ゼロエネルギービル」にリモデリング=韓国報道(画像提供:wowkorea)
ソウル市、古い老人ホームを「ゼロエネルギービル」にリモデリング=韓国報道(画像提供:wowkorea)
韓国ソウル市は29日、老朽化した市立受け入れ老人ホームをエネルギー効率を最大化したゼロエネルギービル(ZEB)に改造することにし、設計公募の当選作「家の再生(建築士事務所ニーズ建築、湖西大学パク・ジニ共同応募) 」を公開した。

ゼロ の最新ニュースまとめ

ゼロエネルギービルは断熱性能の最大化(パッシブ)、高効率機資材の交換(アクティブ)、再生可能エネルギーの生産などを通じて、エネルギー所要量を最小限に抑え、効率を最大化する環境を考慮した持続可能な建築物をいう。

今回の事業は2050年までに温室効果ガスの純排出量ゼロを目標に推進中の「2050温室効果ガスの削減推進計画」の一つだ。公共の建物のゼロエネルギービルへの転換事業の第1号として推進中のナムサン創作センターに続き二番目に推進される。

市立受け入れ老人ホームは、1992年に竣工された本館と、2008年増築された別館の合計2棟で構成されている。30年近い時間が経ち建物が老朽化し、現在は壁の亀裂、配管漏れなどが見られエネルギー性能も低下し、改善が必要である。

ソウル市は今回の改造を通じて市立受け入れ老人ホームをゼロエネルギービルに転換すると同時に、空間全体に「障害物のない生活環境」のデザインを適用する予定である。

当選作「家の再生」は増築を介して2つの建物を接続し、「一つの家」にする案を提案した。エネルギー低減と快適な室内空間のために必要な要素である光と空気を建物の内部に取り入れるよう、屋根上部に窓を設置する。自然光を積極的に流入させ照明エネルギーを削減し、空気循環も円滑にしてエネルギー効率を最大化するというのがソウル市の説明である。

ソウル市のイ・ドンニュル気候変動対応課長は「今回の設計公募を通じて温室効果ガスの排出量の68.8%を占めている建築部門のゼロエネルギー試験モデルを提示した」とし「建築部門の温室効果ガス削減を公共がリードし民間の建物での拡散を誘導して、カーボンニュートラルポリシーを実現の呼び水としての役割を果たすことができるよう最善を尽くして推進する」と述べた。
Copyrights(C) Edaily wowkorea.jp 88