専門家たちは「変異株が発生しても、開発されたワクチンを接種することが、最もよい方法だ」と口を揃える(画像提供:wowkorea)
専門家たちは「変異株が発生しても、開発されたワクチンを接種することが、最もよい方法だ」と口を揃える(画像提供:wowkorea)
韓国では最近 キョンギド(京畿道)にある語学院の外国人講師発 新型コロナウイルス集団感染により「デルタ変異株」が拡散したことで、変異株拡散に対する懸念が広がっている。このように変異株が拡散する可能性のある中、ワクチン接種者は安全なのだろうか?

専門家たちは「変異株が発生しても、開発されたワクチンを接種し 政府の防疫守則をきちんと守ることが、現在としては 最もよい方法だ」と口を揃える。

科学的に「変異」は、ウイルスの自然的な現象である。ウイルスは宿主への依存度が高く、宿主の細胞だけにしか生存することができない。究極的に 「子孫ウイルス」を生み出さなければならないため、「変異株」が発生する。生存するために 宿主細胞の免疫システムを避けねばならず、宿主細胞との結合力を高め 感染がよくなされるよう、「進化」しなければならないということだ。

ウイルスは 宿主細胞との結合・複製・放出という3段階を経て、子孫ウイルスを生み出す。変異株は、宿主細胞の複製システムを利用する複製過程で主に発生する。二重らせん構造のDNAを遺伝物質としているウイルスには 複製過程で「変異矯正」をする装置があるが、新型コロナウイルスのように「一本鎖のDNA」を遺伝物質としているウイルスには その装置がないため、変異が多く発生する。

変異ウイルスの表面のスパイクタンパク質の部分に積み重なって その構造や姿を変えるほど、ワクチン接種により誘導された人の抗体や抗体治療剤が スパイクタンパク質にきちんとくっつかず、ウイルスを中和させる効能が落ちることになる。

英国・南アフリカ・インドなどで流行している変異株も、「スパイクタンパク質」部分で変異が発生したものだ。宿主細胞の結合部分が変わったために 受容体との結合力が強まり、ウイルスの感染力が高まったのである。

人類全てが同時に集団免疫を形成しなければ、変異株は引き続き発生する可能性がある。しかし ワクチンは接種するほうが、接種しないより 変異株への予防効果がある。最近の研究データによると、ファイザー・アストラゼネカのワクチン全てに デルタ変異株に対する効果が表れている。

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