『出会いの広場』のイム・チャンジョン「シナリオを選ぶ基準は、“自分を説得してくれるか”」

“韓国映画の危機”が叫ばれるなか、俳優イム・チャンジョンは忙しい。2月にハ・ジウォンと共演した『1番街の奇跡（原題）』が公開され、今月15日には南北分担を素材にしたコメディ映画『出会いの広場（原題）』が封切られる。この後『スカウト（原題）』『セックス・イズ・ゼロ2』も控えている。
「今の目標は“200万人以上の観客を動員した映画を、1年間で4本公開した俳優”という記録を立てること」と笑う。

これまで多くの映画に出演しているが、主に演じてきたのは、お人好しやちょっとダメな男だが心は温かい、という役柄だ。たまにはシリアスな男らしい役を演じてみたいと思わないかと尋ねてみると、「そんな作品は話がこないですね」と冗談でかわされたが、改めて真剣に説明してくれた。

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「シナリオを選ぶ基準は、“自分を説得してくれるか”。仕事や結婚、人生の出来事もみんなそうでしょう。今回の映画『出会いの広場』も、とんでもないストーリーだけどそれだけの設定があって、そこに説得されたんです。素材は重いけど、センスあるストーリー展開ですよ」
“万能エンターテイナー”と呼ばれるイム・チャンジョンだが、映画に対するこだわりと愛情は、明らかに“俳優”のものだ。1995年にデビューし10枚のアルバムを発表した人気歌手だったが、2003年に演技に専念したいと歌手廃業を宣言した。歌手に未練はないのだろうかと気になったが、「ぼくは元々演技者」という答えが返ってきた。

「子どものころから俳優になりたいと夢見ていたので、むしろ歌手になったのが予想外だった。音楽への欲求もあるけれど、ステージに立たなくても、後輩に曲を提供したり、アルバムに参加したりすることで解消できますね」

4年が流れ、俳優イム・チャンジョンは活躍の舞台をさらに広げる準備をしている。映画の演出に挑戦する考えだ。仕事の合間を縫って書いた3本のシナリオの中から候補を1本に絞り込んだ。「強いて言えば、ヒューマン映画。慌しい社会を生きていく1人男の物語」で、そろそろ動き出す予定だというから楽しみだ。

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