ソウル歴史博物館が所蔵する日章旗(上)とナチス・ドイツ国旗=14日、ソウル(聯合)
ソウル歴史博物館が所蔵する日章旗(上)とナチス・ドイツ国旗=14日、ソウル(聯合)
ソウル歴史博物館の所蔵品の中に、日本の植民地時代に当時の京城府庁舎に掲揚された最後の日章旗がある。1995年に、同じく京城府庁舎に掲げられた最後のナチス・ドイツ国旗とともに、米国人から寄贈されたものだ。第2次世界大戦当時、日本とドイツが同盟関係にあったことから、両国の国旗は京城府庁舎に掲揚されていた。2つの国旗は、1945年8月15日の植民地解放直後、京城府庁舎を接収した米軍政所属のロジャー・マイヨット氏が回収し、記念品として保管していたもの。
 歴史性の高い遺物であり、かつ他の所蔵品よりも特別扱いされる寄贈品であるものの、1998年にソウル市から2つの国旗を移管された博物館側は活用方法を確定できずにいる状態だ。

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 博物館のキム・ヨングァン展示課長は「2つの遺物が植民地時代の汚辱のこもったものであることは否定できないが、歴然とした国旗であることも否定できない。日章旗であるため寄贈室などで常設展示することもためらわれる側面がある」と苦悩の表情を浮かべている。このためか、2つの国旗がソウル市から博物館に移管された際も比較的簡単な保存処理を経るだけでこれまで収蔵庫に収められたままとなっている。

 キム課長は「貴重な遺物を保管し、それを韓国に寄贈してくれたという気持ちに応えるためにも、どうにかして活用方法を考えなければならない」と話しているが、常設展示もできず、毎年ソウル市庁舎で日章旗降納式をするわけにもいかず、扱いに苦悩する状態が続いている。


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