韓国の専門家「拡散を止めるには、『休暇地の多重利用施設』を営業制限すべき」(画像提供:wowkorea)
韓国の専門家「拡散を止めるには、『休暇地の多重利用施設』を営業制限すべき」(画像提供:wowkorea)
国内の新型コロナウイルス大流行で新規感染者が26日連続4けた台を記録している中、8月には防疫当局が予測した1日2500~3000人の感染者発生が現実として迫っているとの見通しが出ている。専門家らは「現場の声をきちんと反映できない卓上行政の結果、総体的な問題が現れている」とし、「現場との疎通をもとにした政府の正確な方向設定が優先されるべきだ」と指摘した。

キム・ウジュ の最新ニュースまとめ

高麗大学・九老病院感染内科のキム・ウジュ教授は、防疫レベル4段階の効果がみられない理由として、多重利用施設をきちんと統制できていない「あいまいな」防疫指針を挙げた。

キム教授は、「防疫規則が時間とともに変形しながら、あいまいな指針が非常に多く発生した」とし、「政府も正確な方向を設定できないため、国民が正確な規則を知ることができない」と指摘した。

実際、首都圏の防疫レベル4段階の一環として施行されたスポーツジムなどの室内体育施設内のあいまいな防疫指針をめぐり、「卓上行政」との批判が出ている。キム教授は、「防疫レベル改編案自体が自営業者や公聴会などを通じ決定されたというが、実質的な現場の声が反映されているかは疑問だ」とし、「現場との疎通が行われる綿密な防疫体系が必要だ」と強調した。

夏休みシーズンを迎え非首都圏への移動量が増加する状況をきちんと統制できなかったという声も出ている。梨花女子大学病院・木洞病院呼吸器内科のチョン・ウンミ教授は、「国民に夏休みの旅行に行かないように勧めているが、地方の多重利用施設をすべて開いているのが現実」とし、「選択と集中をしなければ、新型コロナウイルスの拡散は止めることはできないだろう」と述べた。

首都圏での拡散が続き、いわゆる「休日効果」による月曜日の感染者減少もみられない見通しだ。嘉泉大学予防医学科のチョン・ジェフン教授は、「現在4段階の措置が感染者数を減少させる方向に向かわせていると期待するには難しい基準だ」とし、「防疫レベル体制のもとワクチン接種をできるだけ早く行うこと以外には、本質的な解決策はないとみられる」と診断した。
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