韓国銀行は「2021~2022年 韓国経済の潜在成長率」を平均2.0%と推定した(画像提供:wowkorea)
韓国銀行は「2021~2022年 韓国経済の潜在成長率」を平均2.0%と推定した(画像提供:wowkorea)
韓国では「人口減少」「生産性の低下」「技術革新の遅滞」に「新型コロナウイルス感染症ショック」まで加わることで、韓国の経済体力と呼ばれる潜在成長率が急激に下り坂を進んでいる。だんだんゼロ水準へと下がっていく潜在成長率の推移を踏まえると「韓国が先進国としての本格的な飛躍以前に、成長の勢いが弱まってしまう」という指摘が出ている。

ゼロ の最新ニュースまとめ

韓国銀行は先週「2021~2022年 韓国経済の潜在成長率」を平均2.0%と推定した。潜在GDP(国内総生産)は一つの国がインフレを刺激せず達成できる最大生産水準を指し、潜在成長率はこの潜在GDPの増加率のことを指す。

成長率への貢献度を分析した結果「全要素生産性が0.9p・資本投入が1.4pの成長率を押し上げたが、新型コロナの影響と労働投入はそれぞれ0.2pと0.1p引き下げた」と分析された。

新型コロナによる一時的な経済活動の制限などが過度に潜在GDPに反映される問題、また新型コロナショック以降におけるGDPの「V字回復」などを踏まえて、韓国銀行が新たな分析を推定した結果が、今回の予想値である。

韓国銀行が2019~2020年の潜在成長率を推算した結果は2.2%であった。新型コロナが発生する前の2019年8月に推定した数値(2.5~2.6%)より0.3~0.4p低い水準である。貢献度の分析でも、この期間の潜在成長率への新型コロナショックの影響はマイナス0.4pとなった。

主要国と比べてみると、韓国の潜在成長率の下向調整幅は中間の水準である。英国は2.1pの下落、日本は0.6p、カナダと米国はそれぞれ0.5pと0.1pの下落である。

韓国銀行は報告書で「潜在成長率がかなり下降したのには、生産可能人口の減少など新型コロナパンデミック以前に、すでに進んできた構造的要因の影響もあるが、新型コロナショックによる対面サービス業の廃業、雇用事情の悪化、サービス業の生産能力低下などが主な原因として作用した」と診断した。

Copyright(C) herald wowkorea.jp 96