【ローマ聯合ニュース】イタリアを訪問している韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は31日(現地時間)、20カ国・地域首脳会議(G20サミット)の第2セッション(気候変動・環境)に出席し、「韓国は石炭削減政策を積極的に施行している。2050年までに石炭による発電を完全廃止する」と述べ、二酸化炭素(CO2)の排出を実質
ゼロにする炭素中立(カーボンニュートラル)に歩調を合わせる考えを表明した。 韓国政府はこのほど、50年までの炭素中立達成のシナリオを閣議決定している。 文大統領は炭素中立のシナリオのほか、30年までに国内で発生する温室効果ガスを18年比で40%削減する「温室効果ガス削減目標(NDC)」を11月1、2両日に英グラスゴーで開かれる国連気候変動枠組み条約第26回締約国会議(COP26)で発表すると説明した。 また、現政権の発足後、石炭発電所8基を早期廃止し、年末までに2基を廃止する予定だと紹介。新規の海外石炭発電に対する公的金融支援もすでに中止したと強調した。 さらに韓国が「グリーンニューディール」を通じつくり出している新産業と新しい雇用は「炭素中立」の最も重要な動力だと述べ、民間の技術開発と投資を後押しし、水素経済に向けたグローバル協力を強化すると約束した。
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