文大統領、G20サミットで「2050年までに石炭発電を全面廃止する」と発言(画像提供:wowkorea)
文大統領、G20サミットで「2050年までに石炭発電を全面廃止する」と発言(画像提供:wowkorea)
主要20カ国・地域首脳会議(G20サミット)の出席のため、イタリアのローマを訪問しているムン・ジェイン(文在寅)大統領は31日(現地時間)、「2050年までに石炭発電を全面廃止する」と語った。

ゼロ の最新ニュースまとめ

 文大統領はこの日、2日目のG20サミットプログラムのうち、第2セッション(気候変化・環境テーマ)に出席し「韓国は石炭削減政策を果敢に施行している」とし、このように明らかにした。

 最近、韓国政府は閣議で、2050年までに石炭発電を全面中断し、温室効果ガスの国内純排出量をゼロにすることを目標とする「2050炭素中立(カーボンニュートラル)シナリオ」を確定している。

 文大統領は「韓国政府はこれまで炭素中立基本法を制定し、民間と共同の炭素中立委員会を設け「2050炭素中立シナリオ」を確定した」とし、「2030温室ガス削減目標(NDC)も上方修正した。これを国連気候変動枠組み条約第26回締約国会議(COP26)で発表する予定」と述べた。韓国政府はNDC をこれまでの26%から40% に引き上げた。

 文大統領は「2050年までは30年残っているが、最初の10年が重要だ」とし、「2030NDC目標を韓国がどう実践するかが、2050炭素中立の成否を左右する」と説明した。

 特に「現政府は石炭発電所8基を早期閉鎖し、年末まで2基をさらに閉鎖する予定」とし、「海外の新規石炭発電に対する公的金融支援も、すでに中断した」と強調した。

 これとともに文大統領は、メタンの比重を下げるための「国際メタン事業」に参画し、「グリーンODA(政府開発援助)」の比重を拡大すると述べた。

 文大統領は「韓国が『グリーン・ニューディール』を通じて作り出している、新産業と新しい雇用は『炭素中立』の最も重要な動力」とし、「民間の技術開発と投資を支え、水素経済のためのグローバル協力を強化する」と約束した。

 文大統領はまた「ノーベル委員会は今年、ノーベル物理学賞受賞者に気候変化の原因を突き止め、予測モデルを開発した科学者を選んだ」とし、「これ以上ためらう時間がない」と話した。

 それとともに「私は地球の生命力と強い回復力を信じている。人類がコロナ禍で活動を減らしたことで、気候危機に直面するデッドラインが、伸びたのがその証拠」とし、「G20の連帯と協力が、持続可能な世界を作ると確信する」と強調した。
Copyright(C) herald wowkorea.jp 104