【グラスゴー聯合ニュース】国連気候変動枠組み条約第26回締約国会議(COP26)に出席するため英北部グラスゴーを訪問している韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は1日(現地時間)、同会議で基調演説などを行い、韓国政府の温室効果ガス削減目標(NDC)を表明する予定だ。 100カ国以上の首脳が集まるCOP26は、地球温暖化対策の国際的な枠組み「パリ協定」が掲げる産業革命前に比べて世界の気温上昇を1.5度以内に抑える目標の実現に向けた各国の意思を確認する場となる。NDCを表明することで気候変動への対応でも韓国が先導的役割を果たすというのが文大統領の構想だ。 気候変動政策を統括する大統領直属の炭素中立委員会は先月18日、2030年までに国内で発生する温室効果ガスを18年比で40%削減するNDCの引き上げ案と、50年までに二酸化炭素(CO2)の排出を実質
ゼロにする炭素中立(カーボンニュートラル)達成のシナリオを決定した。 文大統領は、温室効果ガスのメタンを削減して地球の気候危機に対応するため国際社会が協力を模索する「グローバル・メタン・プレッジ」への参加も宣言する。 グローバル・メタン・プレッジは、30年までに世界のメタン排出量を20年比で最低30%削減することを目標にしている国際的枠組み。米国と欧州連合(EU)は今年9月にグローバル・メタン・プレッジの推進計画を共同発表し、韓国など世界の主要国に対して参加を要請した。 このほか文大統領は山林、保健などの分野での炭素中立政策も紹介する予定だ。
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