「故李健熙会長の寄贈館」、松峴洞に確定…ソウル市と韓国文化体育観光省が最終合意=韓国(画像提供:wowkorea)
「故李健熙会長の寄贈館」、松峴洞に確定…ソウル市と韓国文化体育観光省が最終合意=韓国(画像提供:wowkorea)
昨年死去した韓国サムスン電子の故イ・ゴンヒ(李健煕)会長の美術コレクションを管理する所蔵館が、ソウル市チョンロ(鍾路)区ソンヒョンドン(松峴洞)に建てられることになった。
 
 このコレクションは、故李会長の遺族が国家に寄贈したもので、文化財や美術品など約2万3000点にのぼる。

ファン・ヒ の最新ニュースまとめ

 オ・セフン(呉世勲)ソウル市長とファン・ヒ(黄熙)文化体育観光相は10日午前11時25分、松峴洞敷地が見下ろせるソウル工芸博物館教育棟の屋上で「李健熙寄贈館(仮称)」建設のための業務協約書に署名した。協約式には「国家寄贈李健煕所蔵品活用委員会」(以下「寄贈品活用委員会」)のキム・ヨンナ委員長も出席した。

 「李健熙寄贈館」は松峴洞48-9番地一帯(面積3万7141平方メートル)の中で、9787平方メートルを使用し、建てられる。

 文化体育観光省は来年下半期に、国際設計公募を経て工事を開始し、2027年に開館する予定だ。

 ソウル市と文化体育観光省はアクセスや、周辺の歴史・文化資源との連携性などを考慮した上で、寄贈館の建設地を松峴洞に決定した。これに先立ち、文化体育観光省は寄贈館建設敷地の立地分析を行った。この分析をもとに、寄贈品活用委員会が建設敷地を審議し議決した。

 両機関は「李健煕寄贈館」の建設が国家の文化競争力を高め、国民に文化共有の機会を広げる重大なプロジェクトであるだけに、緊密に協力して進める計画だ。

 ソウル市では今後、敷地の所有者である大韓航空と敷地交換手続きの協議を進める。寄贈館の敷地は等価の国有地と交換し、来年上半期にソウル市に移転される。

 また、ソウル市と文化体育観光省所属の公務員などが参加する、別途の準備団を発足し、寄贈館の建設に必要な細部事項について協議する。松峴洞文化公園と寄贈館が調和をなすよう都市計画施設の決定、統合設計公募などの主な業務にも関わる。

 松峴洞の周辺はソウルの歴史・文化・経済が集中している所だ。寄贈館の建設予定地から徒歩20分の距離には国立現代美術館、ソウル市立美術館など約30の博物館や美術館、約60のギャラリーが密集しており、5大古宮や北村韓屋村、仁寺洞のような文化と観光のインフラも整っている。

 ソウル市は、市民が様々な文化や芸術を経験し、休息が同時に楽しめるよう、残りの松峴洞敷地を文化公園として造成する予定だ。

 さらにソウル市は、ソウル工芸博物館、世宗文化会館などの市立施設をはじめ、光化門~松峴洞一帯の文化・観光資源を連携し、ワシントンDCのナショナルモール(National Mall)、ベルリンの博物館島(Museum Island)のような世界的な文化・観光地区として造成するという。

 呉市長は「今回のプロジェクトは韓国の文化力を一段階アップできるように、国家的な視点からアプローチすべきだ。ソウル工芸博物館をはじめ、景福宮、光化門広場、国立現代美術館、世宗文化会館、北村と仁寺洞が隣接する松峴洞の敷地こそ、李健熙寄贈館の建設のために最適地」と述べた。
Copyright(C) herald wowkorea.jp 104