ウィズコロナで問題なし?新規感染者、重症患者、死亡者すべて「赤信号」=韓国(画像提供:wowkorea)
ウィズコロナで問題なし?新規感染者、重症患者、死亡者すべて「赤信号」=韓国(画像提供:wowkorea)
韓国が「ウィズコロナ(段階的な日常回復)」に移行して2週間が経ち、新規感染者と入院中の重症患者、死亡者がいずれも増加傾向を見せており、防疫上の不安感が高まっていることが分かった。

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これによってウィズコロナへの段階的移行が予定通り実施すべきか疑問の声が上がっている。韓国より先にウィズコロナを施行した欧州の一部国家の場合、急増する新規感染者によって再び封鎖措置をとるなど移行にブレーキがかかっている。

中央防疫対策本部によると14日、ウィズコロナ移行後、入院中の重症患者数は今月6日に411人と初めて400人台になって以降、増加傾向にある。13日には485人で最多を記録した。同日、死亡者も32人で、過去最多水準となった。

重症患者数は、政府が医療対応可能とした500人に迫っている。政府は現段階では医療対応が可能だという立場だが、推移を注視している。

中央事故収拾本部のソン・ヨンレ社会戦略チーム長は「単純な重症患者の数字より、重症患者や死亡者数の増加速度がどの程度かが重要になってくる」と話した。

専門家らは、病床のみならず医療人材など防疫体系を総合的に整備しなければならないと指摘した。

高麗大学・九老病院の感染内科キム・ウジュ教授は「ウィズコロナの第1段階から、防疫措置を緩和しすぎてしまった」とし、「特にウィズコロナ移行において医療体系の準備がまったく不足している」と指摘した。

さらに、「新規感染者数が2000人以上も出てくると、1~2週間後には重症患者と死亡者数増加につながる可能性がある」、「医療対応体系を見直し、高齢者層や免疫低下者などへのワクチン追加接種を急ぐべきだ」と強調した。
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