ベストイレブンに選ばれたマサさん(韓国プロサッカー連盟提供)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
ベストイレブンに選ばれたマサさん(韓国プロサッカー連盟提供)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
【ソウル聯合ニュース】「『敗北者』マサです」――。 韓国プロサッカー・Kリーグ2の大田ハナシチズンでプレーする日本人MF、マサ(石田雅俊、26)さんが18日、ソウル市内で開かれた「ハナ1Q Kリーグ2 2021大賞授賞式」でMF部門のベストイレブンに選ばれた。 マサさんは今季15試合に出場して9ゴール1アシストとチーム最多得点を挙げ、大田ハナシチズンを昇格プレーオフ進出に導いた。 だが、記録よりもサポーターの関心を集めたのは、先月の安山グリナースとの対戦でプロ初のハットトリックを達成した後、たどたどしい韓国語で述べたコメントだった。 マサさんは試合後のインタビューで「私は失敗したサッカー選手だった」としながら、「それでも今日のように人生を変えられる試合がある。昇格にも人生を懸ける」と語った。 Jリーグでは活躍の場を得られず、韓国に渡ってKリーグ1、2で奮闘するマサさんの心のこもった言葉に、サポーターの心は大きく動かされた。 マサさんは、この日のベストイレブン受賞後も韓国語であいさつした。 「『敗北者』マサです」と口を開いたマサさんは、「今年の夏に初めて大田に来たが、初戦で足首を負傷した。正直、その時は本当に今季は厳しく、大変だと考えた」と明らかにした。 続けて、周りの人々のサポートで困難を克服したとして「周りが本当にたくさん助けてくれた。全ての人に感謝している。監督、コーチ、トレーナー、エージェント、皆に感謝する」と述べた。 大田ハナシチズンとマサさんの挑戦はまだ終わっていない。 来月8日と12日にはKリーグ1の11位のチームとのプレーオフに挑み、1部リーグ昇格を狙う。 「昇格に人生を懸ける」という一言でチームの士気を高めたマサさんは、「重要な2試合が残っている。しっかり準備して勝てるようにしたい」と意気込みを示した。
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