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注目を浴びているのは、中国共産党に目をつけられた後、しばらく姿を消した女優のファン・ビンビン(范冰冰)氏や、アリババ・グループ創業者のジャック・マー(馬雲)氏などだ。彼らは、世界的に知られる中国の有名人だが、中国当局に目をつけられ、行方不明説が取りざたされた人物だ。
人気俳優のファン・ビンビン氏は、2018年の二重契約による脱税の波紋以降、姿を消した。脱税を暴露したツェイ・ヨンユェン(崔永元/さい えいげん)元中国中央テレビのニュースキャスターも行方不明説に巻き込まれた。
脱税の暴露後に、ファン氏は中国税務当局から非公開調査を受けた。8億8000万元(約157億4000万円)に上る税金や罰金が科された。脱税波紋から3か月後、ファン氏の反省文が公開されたものの、再び公開の席上に姿を現したのは、波紋から8か月後だった。
中国最大のオンラインショッピングモール会社、アリババ創業者のジャック・マー氏は昨年10月、公開の席上で当局の政策を批判した後、突然行方が分からなくなった。
これまで国内外で活発に活動してきたが、突然公の場から姿を消し、失踪説を越えて死亡説まで提起された。マー氏はそれから3か月後に、オンラインでの演説を通じて姿を現し、再びそれから4か月後になって杭州市にあるアリババ本社を訪れた。その間、中国当局は、アリババグループに対し、全面的に圧力を加えた。
その後、今年9月にはマー氏が農業施設を視察する姿を捉えたという報道が出た。先月末には同氏が香港を経由して欧州に渡り、現地の農業施設を視察する姿が写真とともに、香港サウスチャイナ・モーニング・ポスト(SCMP)に掲載された。マー氏が海外に出発したのは、失踪後約1年ぶりのことだった。
一方、女子テニスのポン・シュアイ選手は先月の2日夜に、自身のウェイボー(Weibo)を通じて、長い間、中国のジャン・ガオリー(張高麗/ちょうこうれい)前副首相(75)から性的暴行を受けてきたと暴露した後、周囲と連絡が途絶えた。
その後、彼女の行方は分からず、世界のテニス界はもとより、米ホワイトハウスまで彼女の安否を心配していた。
すると、ポン選手が今月21日午前に、北京の幼少年テニス大会の決勝戦開幕式に姿を現したと主張する映像が公開された。映像の中のポン選手は、明るくほほ笑みながら、観客席に向かって手を振った。中国副首相から性的暴行を受けたと暴露してから19日後のことだ。
中国官営メディアの編集者が、「ポン選手の撮影映像」とツイッターに映像を掲載したが、ポン選手の安否についての疑惑が完全に解消されていない状態だ。
中国では官僚も例外ではない。2018年には、中国の国際刑事警察機関(インターポール)の初代総裁、メン・ホンウェイ(もう・こうい/孟宏偉)氏が、インターポール本部のあるフランスで行方不明になった。約10日後、中国公安部は同氏が収賄容疑で取り調べを受けていると明らかにした。メン氏は2020年に、裁判所で懲役13年6か月刑を言い渡された。
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