「炭素中立週間」開幕式であいさつする金副首相=6日、ソウル(聯合ニュース)
「炭素中立週間」開幕式であいさつする金副首相=6日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の金富謙(キム・ブギョム)首相は6日、ソウル市内で「炭素中立(カーボンニュートラル)週間」の開幕式に出席し、「炭素中立は後戻りできない世界的な流れだ」と強調した。2050年には温室効果ガス排出量実質ゼロのカーボンニュートラルを実現するという政府目標に産業界が難色を示していることに関し、金氏は「世界的な潮流の中でどうして韓国だけが例外になり得ようか、(後ろ向きの姿勢は)実に残念だ」と言及した。

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 50年のカーボンニュートラル実現を巡り、産業界などからは、炭素削減技術の実用化などが追い付いていない状況ではコスト負担が大きいという懸念の声も上がっている。

 金氏は「炭素中立は全世界が共に取り組んでいく課題であり、世界的な転換は急速に進むだろう」との見方を示した。いずれ貿易規制も始まれば、環境配慮型エネルギーを使っていない製品は輸出先がなくなると指摘。カーボンニュートラルに取り組まなければ、「韓国製品の競争力が低下するだけでなく、持続可能な発展も不可能だ」「韓国経済と雇用はもちろんのこと、大切な未来の世代が危機に直面するかもしれない」などと述べ、協力を求めた。


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