大韓航空・アシアナ航空、統合審査がまもなく完了 運輸権回収がカギ=韓国報道(画像提供:wowkorea)
大韓航空・アシアナ航空、統合審査がまもなく完了 運輸権回収がカギ=韓国報道(画像提供:wowkorea)
大韓航空とアシアナ航空、韓国造船海洋とテウ(大宇)造船海洋などの合併審査が近く完了する見通しとなった。

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26日、公正取引委員会と業界によると、公取委は来週中にこれら企業の統合に関する審査報告書をもって全員会議を開く予定だという。

審査報告書が提出されると、公取委は審査結果に関する被審人(企業)の意見提出手続きを経て、全員会議を開いて審議を進める。ジョ・ソンウク委員長はことし10月の記者懇談会で、大韓航空などの統合と関連して「年内には審査報告書があがってくるものと期待する」としていた。

大韓航空とアシアナ航空の合併は競争制限性があるという判断により、国土交通部(国交省に相当)と是正措置案を協議した。

公取委は航空路線の独占問題を解決するため、企業統合を承認する代わりに両社の運輸権を回収する条件を出す可能性があるとの見方が出ている。運輸権とは、各国政府が自国の航空会社に配分する運航権利だ。大韓航空とアシアナ航空は格安航空会社(LCC)が持っていない欧米路線運輸権の大半を占有しており、中国や日本など短距離路線も相当数保有している。

公取委は両社統合の際、路線占有率が100%になる短距離路線の運輸権を配分することで、韓国国内のLCCへ進出を許可し、競争制限性を緩和するものとみられる。

LCCがすぐに運航するのが難しい長距離路線も、長期的には運輸権を一部回収する可能性があると業界では考えられている。最近ではLCCも中長距離路線の就航を準備できるためだ。ただし、既存の運輸権回収による大韓航空の反発など変数となりうる。

一方、2年以上決定を下せずにいる韓国造船海洋のテウ(大宇)造船海洋買収案件も来週審査を終え、審査報告書が全員会議に提出される予定だと伝えた。

現在、企業統合申告対象6か国のうち、中国、カザフスタン、シンガポールの3か国は「条件なし承認」で審査を完了した。韓国をはじめ日本、欧州連合(EU)などは審査が継続している。

両社の買収合併の鍵を握ったEU執行委員会は来年1月20日までに審査を終える方針だ。EUは、大宇造船海洋を買収する韓国造船海洋が液化天然ガス(LNG)運搬の分野で価格競争力を高めることを懸念している。韓国公取委は独立的に承認するかどうかを審査するが、EUが不許可の決定を下した場合、他の決定を下すことは難しいという観測も出ている。
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